LIVE REPORT

RB☆10

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10th Anniversary 終了?

RUSH BALL 2008 -10th Anniversary-
初の二日間開催。
楽しみと不安、感動と疲労、いろんな気持ちが身体の中でぎゅっとなっていて、うまく言葉が出てこない。。。
でも、本当に最高。

「10年」
もう10年。でも、されど10年。
音楽やイベントにゴールなんてありません。
まだまだやりたいこと、できていないことはたくさんある。
立ち止まるなんてありまえない。
RUSH BALLはまだまだ走り続けます!
「いいよ」って方は、一緒について来てください!











そして今夜、突然の発表となりましたが、「冬RUSH」やります!

RUSH BALL 10th Anniversary GOES ON!!!
今年だけの冬RUSH
12月28日 神戸で会いましょう

詳細は後ほどお知らせしますので楽しみに。

それではみなさん!
ご来場ありがとうございました!!
来れなかった方、ぜひ年末にお越おいくださいませ!

サカナクション [ATMC]

スカパラの会場全員を巻き込んでのダンスパーティとフィナーレを飾る花火・・・。
いえいえ、まだまだ『RUSH BALL』は終わりません。ここからが本当に最後で最後のライブ、 ATMCにサカナクションの登場です。新人にして前人未踏の全国7カ所のフェス巡業を経て、 いよいよ今宵がそのフェスツアーのファイナル。

 ライブ前から異様に静まり返り、独特の緊張感に包まれているステージ。これも彼らのライブに対する大きな期待の表れかもしれない。そして、ひと度音が鳴り出すと、レーザービームがステージから客席に向けて放たれ、この日ATMC一番のダンスパーティが幕を明ける。

 ライブでは1曲目の『インナーワールド』からステージ前を埋め尽くしたオーディエンスが一斉に 踊り出す。ロックとテクノ、エレクトロニカの要素を巧みに織り交ぜた唯一無二のサウンドの波、そしてその波を自由に操っていく山口(vo&g)。『サンプル』、『マレーシア32』と、まるで身体全体でそのサウンドを浴びているかのように降り注がれる楽曲。それは"まだまだ夏を終わらせたくない"そんな気持ちと合わさって、すべてを忘れさせるかのようにどうしようもなく心地良く感じられるのだ。

 ライブ中盤ではこのフェスツアー中に完成したという新曲を披露。これまでのエレクトロな打ち込みとバンドサウンドを掛け合わせたキラー・チューンは彼らの真骨頂。クラブミュージックの枠に留まることのない可能性を感じさせる。そしてフィナーレを飾る『ナイトフィッシングイズグッド』。より一層大きくなったグルーヴの波が、ステージと会場それぞれから沸き起こる。暗闇の中で、ただただ"音楽を楽しむ"というひとつの大きなサークルを生み出し、この夜最後の宴を締めくくった。

SET LIST

M1. インナーワールド

M2. 三日月サンセット

M3. サンプル

M4. マレ-シア32

M5. 新曲(タイトル未定)

M6. 白波トップウォーター

M7. ナイトフィッシングイズグッド

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA

7月には結成時からのメンバーでスカパラのロック・サイドを担う冷牟田竜之(as&agitate-man他)の脱退が発表され、多くのファンに衝撃を与えたスカパラ。2日間の大トリにふさわしい存在ながらも、その穴を9人でどう埋めるのかにも注目が集まったアクトは、わかっちゃいたけど余計な心配無用。キング・オブ・スカの名に恥じない貫禄のステージで、夏休み最終日のロックの祭典をきっちりと締めくくってくれた。

 お馴染みの渋くジャジーなSEをバックに登場し、オープニングの「(We Know It's )All Or Nothing」では冷牟田のアジテート・パートをGAMO(ts)が担い、曲のロック的なテンションをキープ。続いてはエキゾチックな旋律と加藤のラウドなサーフ・ギターが鮮烈な「TONGUES OF FIRE」へと流れ込み、この2曲で黒山のように集ったオーディエンスたちを完全ロックした。  そして、谷中アニキが「まだ元気は残ってる? 今日のスカパラ、ハッピー・オーラ炸裂でいきます! ラッシュ・ボール10周年おめでとう!」と高らかにMCをキメると、会場のテンションはさらに倍増。そのままオリンピック直後ということでもタイムリーな、祝祭感満点の「A Song For Athletes」へとアッパーに流れ込むと、休む間を与えずにギターの加藤がセンターに立ってロック魂全開で煽る「964スピードスター」へ。さらにMCで「もっとブッ飛ばして行こうぜ!」と野外フロア側に気合いを入れると、そのまま誰もが知ってるルパン3世のキラー・カバーへと突入。問答無用な熱狂の渦へと集まったクラウドたちを導いた。

 後半は、欣ちゃんこと茂木の重厚なドラム・ソロで集中力を高めた後にニューアルバムのタイトル曲ともなっていた、ジャズ色濃厚かつスリリングな曲調をもろともせずに疾走する名曲「Perfect Future」を。そこから、再び加藤のギターがジミヘンばりに縦横無尽に炸裂する「White Light」を経由して、オーラスは2トーン色が強くポップで、スカパラの新たな合唱アンセムとなりつつある「Pride Of Lions」! 曲のクライマックスでは、絶妙のタイミングでステージ横から花火が上がり、谷中アニキの「大阪、また会おうぜ!」という高らかな言葉を残して、9人の男たちは悠々と去って行った。

SET LIST

M1. (We know it's)All or Nothing

M2. TONGUES OF FIRE

M3. A Song For Athletes

M4. 964スピードスター

M5. ルパン三世'78

M6. Perfect Future

M7. White Light

M8. Pride Of Lions

sleepy.ab [ATMC]

すっかり日も落ち、涼しい風にやさしく包まれるATMC。柔らかな拍手で迎えられた札幌出身の4人組、sleepy.ab(スリーピー)にぴったりの時間帯だ。

ロックバンドが次々登場する『RUSH BALL』にはイイ意味で異質の彼ら。なぜなら彼らが紡ぎだすのは、水中にトリップしたかのようなふわふわ暖かい空間だ。それをより一層引き立てる成山(vo&g)の甘く、透き通ったボーカルで得られるノスタルジーと安心感は、sleepy.ab自体に宿る、深い包容力からではないだろうか。ゆっくり横揺れにステージを楽しむフロアからは、何かを浄化されていくような豊かな表情が見て取れる。心地よさすら感じる儚い『四季ウタカタ』や、タイトルに違わず美しい旋律のイントロで始まる『メロディ』などどこまでも、深く、やさしい音色。それに包まれていく幸福感でココロのトゲも抜け落ちていくようだ。「この場に立てたことを本当にうれしく思います。ありがとう」と語る成山の言葉に、こちらこそ感謝。sleepy.abのステージに出逢えたことを本当にうれしく思える、癒しのひとときでATMCもいよいよクライマックスへ!

SET LIST

M1. メリーゴーランド

M2. 四季ウタカタ

M3. メロディ

M4. ねむろ

ストレイテナー

日もすっかり落ちて、泉大津フェニックスにも夜のとばりが。今年の『RUSH BALL』もいよいよ終盤。ブンブンがアゲにアゲた後には、ストレイテナーが遂に2年ぶりの『RUSH BALL』のステージに...!

この2年の間に、彼らをとりまく状況も大きく変わった。'03年、インディーズ時代に初舞台を踏んだテナーも、今やトリ前の大役を任されるまでに。そのライブの幕開けを飾ったのは、意外にもホリエ(vo&g,p)のピアノから静かに始まった名バラード『SIX DAY WONDER』。タイトにビートを刻むリズム隊と共に、しっとりと聴かせる予想外の展開!? と思いきや一転、4つ打ちロックチューン『DISCOGRAPHY』、メジャーデビュー曲『TRAVELING GARGOYLE』と今度はアッパーかつ嬉しいセットリスト。しっかりと、一音一音、噛み締めるかのようにプレイする姿には、多くのフェス参戦を含め、ライブで培ってきた風格のようなものすら感じる。

「『RUSH BALL』は2年ぶりのストレイテナーです。好きなバンドばっかりで、少しずつ終わっていくのが残念」とホリエ。きっと観客の皆も同じ気持ちだったのでは!? 全身でオーディエンスを煽る日向(b)の咆哮を皮切りに、中盤戦は『BERSERKER TUNE』『KILLER TUNE』と、その名の通りキラーチューンの連続! 「『RUSH BALL』は10周年。ストレイテナーも始まって10年。インディーズの頃から『RUSH BALL』に出させてもらってるんで、すごく思い出深いです。今日は俺らにとっても意味深いライブなんで、それが伝われば」と、再びホリエがピアノにスイッチし聴かせた『MARCH』は、感動的な1シーンだった。そして後半は初期の名曲『ROCKSTEADY』、彼らの代表曲に数えられるであろう『TRAIN』、シメのハイスピード・パンクチューン『YES,SIR』まで一気にぶっ飛ばす!

 ロックリスナー瞬殺の9発の弾丸を、2年ぶりのステージで『RUSH BALL』にブチ込んだテナー。最後はナカヤマシンペイ(ds)がモッシュピットにダイブ!! 名残惜しいステージを後にした。

SET LIST

M1. SIX DAY WONDER

M2. DISCOGRAPHY

M3. TRAVELLING GARGOYLE

M4. BERSERKER TUNE

M5. KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]

M6. MARCH

M7. ROCKSTEADY

M8. TRAIN

M9. YES,SIR

オレスカバンド [ATMC]

「エブリバディ アー ユー レディ? ウィー アー オレスカバンド!!」まさにアメリカからの逆輸入!? 堺から世界へ飛躍するオレスカバンドの凱旋ライブがとんでもないことになった。

ライブ前からステージには多くのオーディエンスが詰めかけ、鳴り止まないコールと手拍子・・・それに輪をかけて恒例のスペシャルズのSEに乗って登場すると、いよいよテンションはヒートアップ! フロアは一気にダンスフロア化し、拳をつき上げて飛び跳ねる人の群れが会場の後ろまで広がった。

 ライブがスタートしてからは、約40ヶ所以上にも及ぶ全米ツアーの本領発揮。『花のスカダンス』、『ピノキオ』、『PAPAYA』と、より厚みを増したサウンドにまず驚かされる。そして、約1年半ぶりに10月にリリースされるという新作から披露された『24カラット』では、絶妙のコーラスワークを織り交ぜたパワー・ポップを披露。フロアを煽るステー上でのパフォーマンスはもちろん、ホーン帯とリズム帯の掛け合いから、随所に入ってくる流暢な英語のMCまで(笑)。ステージ上の6人も「信じられへんわ。何て皆ええ顔してんの?」と思わず興奮してしまうほど、ATMC全体が大きく沸いた。

これまで以上にタフになった彼らは、ライブをすることの喜びをこれまで以上に感じてい る様子で「音楽って最高やなー」と、何度もそう言いながら満面の笑みを届けてくれた。

SET LIST

M1. PANTIME

M2. 花のスカダンス

M3. ピノキオ

M4. 24カラット

M5. PAPAYA

M6. ナイフとフォーク

M7. チャック

BOOM BOOM SATELLITES

いい感じで陽も西の空へと落ち始めたところで、メイン・ステージからはスタート前からエレクトロなヴォイスや打ち込みビート、ラウドなギターなどが交互に断片的に聞こえてきた。邦楽/洋楽はもちろんのこと、ロック/クラブ・ミュージックといったあらゆる垣根を超えて、あらゆるタイプのクラウドを踊らせ続けるブン・ブン・サテライツ。ここRUSH BALLにおいても、その相手を選ばないフェス・キラーぶりを存分に発揮してくれた。

 まずは、荘厳なシンセとヴォコーダーを通して歌われるメロディが美しい前半部分から歓喜のダンス・グルーヴに突入し、さらに後半には強靭なツイン・フライングVギターでロッキンに煽り立てる大曲「WHAT GOES ROUND COMES AROUND」から場内は一気に熱狂のダンス・フロア状態に。続く、ロック度の高いブレイクビーツにハード・ロック的な生演奏が絶妙に絡み合う「EASY ACTION」、アシッドな電子音シーケンスを基調にアッパーな4つ打ちグルーヴで上り詰める「KICK IT OUT」など。聞き手に休む間を与えない音の連打で、無心に踊るオーディエンスの山に乗り遅れまいと加わる観客が次々と新たに流れ込み、フロア側のエナジーも高まる一方の盛り上がりをみせた。

 クラブ・ミュージックとしても世界レベルなセンスの高さを持ちつつも、ロック・バンドとしても超A級の実力を持つからこそ可能なハイブリッド・グルーヴ。この音が日本発であることは、いつ聴いても誇らしい。

SET LIST

M1. Dig The New Breed

M2. EASY ACTION

M3. MORNING AFTER

M4. INTERGALACTIC

M5. KICK IT OUT

the chef cooks me [ATMC]

「あっちを見て下さい!丁度いい感じでございま~す」と指差しのっけから彼らが言うのも頷ける。そう、この時間帯は、自然の照明ともいうべき西日がほどよくステージを照らすのだ。そんな絶好のロケーションの中SEが流れ出すと同時に巻き起こったハンドクラップの嵐とともに今年メジャーデビューを果たした注目の新人、the chef cooks meのステージがスタート!

もうこんなにも人気があるのかっ!とぴっくりさせられるほどの人が集まり、カラフルでポップなサウンドが咲いたステージの前では踊りまくるオーディエンスが。「1.2.3でジャンプして下さい!」の呼びかけのもと、みんながいっせいにジャ~ンプするもんだから、地面が揺らぐかと思うほどの衝撃が全身を駆け巡る。

小気味好いビートとメンバーのキレとコクのあるダンサブル(!?)なステップに合わせて、左・右・左・右・・・。なんともコミカルでハッピーな雰囲気に、いや~参りました。新人とは思えぬステージングで初めて観たであろう人たちものハートをしっかりキャッチしてました(笑)そして興奮冷めやらぬボーカル・シモリョーはステージを駆け下り、大合唱で盛り上がる大観衆の中へ! あっというまにモミクチャになり、最終的には胴上げされたような姿でお客さんの頭上をズンズンと運ばれて・・・。大器の片鱗を見せつけた彼らのエンタテインメント性溢れるライブには脱帽っ!

SET LIST

M1. ライフスタiLL・メイクスマイル

M2. WE (LOVE)CITY

M3. TYOナイトライフ

M4. 僕らの住む町

M5. WEEKEND MAGIC NUMBERS

ACIDMAN

『RUSH BALL』には'04年~'06年まで連続出場、トリを務めたこともあるACIDMAN。 この記念すべき10年のアニバーサリーイヤーにも欠かせないバンドのひとつだ。

それにしても毎回驚かされるのは、ブレることのない楽曲の壮大で圧倒的な世界観。そして、それを3ピースというシンプルな構成で、完全に表現しているところ。この日も何か大きな飛び道具が・・・っていうわけでもなく、3人の阿吽の呼吸で始められた『worl d symphony』から、オーディエンスとの正真正銘ガチンコ対決が続く。常に先頭に立ち続ける大木のボーカル、それに呼応するかのようにステージ上を動き回る佐藤、そして、その中で最も熱く、感情をむき出しにしたようにリズムを刻む一悟。3つの音が重なり、ひとつの巨大なグルーヴがステージ上から繰り出されていく。『FREE STAR』、『赤橙』では絶妙なセッションから展開されるメロディに、手を突き上げて歓声をあげる波は会場後方まで広がっていた。

ラストは夏の終わりを静かに感じさせる『TO THE WORLD'S END』で締めくくった彼 ら。その一連の流れを象徴するかのように、ライブ開始時には覆っていた雲から、中盤『ある証明』にさしかかったときには次第に夕日が差し込まれ、最後には会場を赤く染め上げた。これから迎えるクライマックスに向けて、"静"と"動"の彼らの魅力が交差する貫禄のステージで終始圧倒した3人。さすがです。

SET LIST

M1. world symphony

M2. ストロマトライト

M3. FREE STAR

M4. 赤橙

M5. ある証明

M6. 飛光

M7. TO THE WORLD'S END

SCOOBIE DO [ATMC]

真夏だろうが野外だろうが、こいつらにかかればお構いなし。スーツでビシッとキメてATMCに現れたのは、SCOOBIE DOの4人。コヤマ(vo)の雄叫び一つ、お決まりの「ウィー・アー・スクービードゥー!」の口上でライブが始まれば、もはや会場を徐々にあっためる必要なんてない。ものの一音で火はつくからだ。これをライブバンドと言わず何と言う!? 「今から20何分かで人間辞めてくれますか? 辞めますか!

地面が陥没するくらい飛んでくれ!(笑)」と煽れば、いつの間にか超満員の会場中が飛びまくり! 彼らの提唱するロックとファンクの最高沸点"ファンカリズモ"が、オーディエンスをアゲにアゲる。「今から夏よりも暑くなっちゃいますけどいいですか?」とコヤマのMCも絶好調。続く『DRUNK BEAT』ではレゲエフェスばりにタオルが回る回る!

正直、風吹いてました(笑)。人力扇風機状態で以外にも快適な会場を(笑)、『真夜中のダンスホール』『Get Up』の必殺キラーチューンで息もつかせずたたみ掛け、ラストまで一気に突っ走った彼ら。「ここにはルールなんてない。あるとすればルールは俺とお前のソウルだ!」とコヤマ。いや、あるのはソウルだけじゃない。最高のアクトと、準備万端のお客さん、そしてファンカリズモとひとさじのユーモアと。ライブを楽しむためのものが、SCOOBIE DOのライブにはすべて揃っている。ATMCこの日一番の大観衆と、歓声と、拍手喝采とが、そのことを如実に物語っていたのではないだろうか!?

SET LIST

M1. トラウマティック・ガール

M2. DRUNK BEAT

M3. 真夜中のダンスホール

M4. Get Up

ゆらゆら帝国

赤いパンツ(パンタロン?)に黒いTシャツで現れた坂本(vo&g)をはじめ、現れた瞬間に場の空気をガラリと変えてしまう存在感の強さからして、さすがの一言。淡々と楽器のセッティングを済ませ、悠々と奏でられるサイケな爆音ノイズを合図に始まったゆらゆら帝国のアクトは、あらゆる意味で「格の違い」を痛感させる最高にして余裕綽々のロック・ショウとなった。

まずは、独特のタイム感を持った反復フレーズの繰り返しで聞き手をトリッピーなゆら帝ワールドへと誘う「できない」を聴かせると、続いて泉大津フェニックスを一気に1960年代末へとタイムスリップさせるような、黄金期のロックの旨味を知り尽くした彼らならではの王道ロック的ノリが素晴らしい「すべるバー」へ。さらには「夜行性の生き物3匹」でオーディエンスを奇妙な盆踊り状態にさせたかと思えば、ディスコ・パンク的とも言えるグルーヴィーなドラムとベースに乗せて、坂本がギターを置いて黒いマラカスを振りながら歌う「あえて抵抗しない」では、ダンサブルな側面を見せるなど。前半は、ゆら帝の魅力を明快かつポップに示すナンバーを連発して、世代もジャンルも違う観客たちを巧みに引きつけた。

 そして、一旦グッとテンポを落として気怠くブルージーに攻める「EVIL CAR」からゆったりと始まった後半は、坂本の長いギター・ソロも挟みつつ、長尺でじわじわと高揚感を高めるようなノリを見せ、ラストはポエトリー調の前半からしびれる初期からの代表曲「3×3×3」へ。ひょうひょうとしながらも、ハマると中毒性が高くデンジャラス。そんなゆら帝の魅力がコンパクトに濃縮されたライブだった。

SET LIST

M1. できない

M2. すべるバー

M3. 夜行性の生き物3匹

M4. つきぬけた

M5. あえて抵抗しない

M6. EVIL CAR

M7. 3X3X3

LITE [ATMC]

「インストバンド続きだけど楽しんで下さい」とサラリとしたMCとは裏腹に、吹き飛ばされそうな音圧の轟音ロックサウンドがATMCを埋め尽くす。ステージに悠然と佇むこの4人、LITEだ。

率直に言って彼ら、とてつもなく格好いい。ツインギターとベース、ドラムというシンプルな編成とは思えない、大きな大きな幾重にも重なり合う音の波がフロアへ轟いてくる。なめらかに弦を流れる指先、駆け昇る音たちに大きなグルーヴを生まれる。生々しいまでに血の通った彼らのロックは、ドラマチックでこの上なくエモーショナルだ。彼らの音楽に大前提として見えるのは、もちろん説得力あるハイレベルなテクニック。しかしそれを出し惜しみするでもなく、かといって得意気であるわけでもない。ステージ上でのナチュラルなその姿は惚れ惚れする程粋なのだ。

しみじみ「気持ちイイっす...」とつぶやく武田(g)の言葉に現される通り、オーディエンスの大歓声が彼らを欲している。その場にいた誰もを釘付けにして放さない、圧倒のステージはしばらく耳の奥底に残り、響き渡り、気付かぬうちに反芻していた程だった。

SET LIST

M1. EF

M2. Human Gift

M3. Ghost Dance

M4. Phantasia

M5. Contemporary Disease

SPECIAL OTHERS

熱きロックの宴も、1日のちょうど折り返し地点。日中の暑さも幾分ましに感じられてきたこの時間帯に登場したインスト・ジャムバンド、SPECIAL OTHERSは、まさに一服の清涼剤か。

広いステージの中央に向かい合う4人。ギター、ベース、ドラム、そしてエレクトリックピアノの心地よい音色が奏でるフレージングは、それぞれがまるで絵筆で、キャンバスに描かれた幾つもの線が絡み合って1枚の絵になるよう。主張し過ぎず邪魔しない、あうんの呼吸で共存する絶妙のバランス。だからこそフレーズのピークに達した際は、自ずとオーディエンスから喝采が上がるのだろう。

長尺の『STAR』を皮切りに、ピアノ、ギター、ドラムと、代わる代わるリードするサウンドが入れ替わり、らせん階段を昇るようにテンションが上昇していく『NGORO NGORO』と、見せ場は多々。

「『RUSH BALL』初めてです。呼んでくれてありがとうございます!」と喜びを伝えた後は、『Laurentech』、彼らの代表曲とも言えるであろうカーニバル的ソング『AIMS』! そこにいるすべての人々が、思い思いに身体を揺らす。そしてラストは『BEN』。それぞれがスリリングなインプロ(即興)でフレーズを紡いでも、着地はピタリ。

「すごい気持ちよかったです。サイコーでした」。彼らの残した言葉は、そのまま会場の気持ちを現していたに違いない。

SET LIST

M1. STAR

M2. NGORO NGORO

M3. Laurentech

M4. AIMS

M5. BEN

MASS OF THE FERMENTING DREGS [ATMC]

くるりの岸田が以前から絶賛して自らのライブの共演相手に指名し、先のサマソニにも抜擢されて出演を果たすなど。すでにその筋では異例の注目を集めている神戸発のオルタナ・ガールズ・バンド=マスドレが白昼のATMCに登場! 

あいさつもそこそこにvo&bのフロント女性が「せーの!」とドラムに向かって叫んだ後にいきなりカオスな爆音ノイズをブチとかますと、そのままルックスとは対照的に前のめりで鋭角的なオルタナ・チューンへと突入し、アッパーながらもひと筋縄ではいかない感覚に満ちた3ピースで、ATMCを一気に異空間へと塗り変えた。

時おり女の子っぽい爽やかな笑みを会場に向けるも、その直後には髪を振り乱してベースを弾きつつ、宇宙的な浮遊感すら醸し出すボーカルもまた独特なvo&b、ソロに入るとサイケかつエグいフレージングを遠慮なく連発してくるギタリストなど。オルタナ、サイケ、ガレージ、シューゲイザー、ハードコア・パンクなど、様々の要素をサウンドの中に含みつつも、解析不能のエイリアン的なミックス具合と奇妙なポップさは、まさに新世代!

曲が終わるごとにピースサインをみせ、途中では息切れして客席から「がんばれ」と声をかけられもしつつも、中盤以降はさらに曲のテンポとテンションを加速させ、さらに狂気スレスレなゾーンへ。「踊り狂って帰って下さい」とMCした後に始めたラスト曲では、NYのイカれ切ったNO WAVEバンドを思わせるようなエキセントリックなインストを容赦なく奏で、見るものすべてを圧倒した。

SET LIST

M1. delusionalism

M2. かくいうもの

M3. IF A SURFER

M4. ハイライト

M5. ベアーズ

MO'SOME TONEBENDER

奇妙なSEが流れ初めた。沸き上がるクラップと共に、百と藤田が登場する。ドラムの音が響き、再びクラップが沸く。突然、青い太鼓衣装を着た武井が飛び出し、和太鼓のようにセッティングされていたフロア・タムを叩きだす。絡み合うリズムと、うねるギターがオープニングなのか、むしろエンディングではないか?と思うほどのテンションで飲み込まれそうになる。

「お昼休みは終わりよー!!!」の声で目が覚めたように、後方から人が前方に集まる。『壊れてるよ』、『ロッキンルーラ』に続いて、武井が「アーユーロックンロール?」と訪ねる。3人が歌で音で掛け合いながら、血を沸き立たせる『You are rock'n roll』。

続いては、9月に発売されるアルバムに収録されているスペーシーな新曲『シンクロニシティ』。そしておなじみの『We are lucky friends』とエレクトロニック色の強い2曲が続く。

「あんたらタフやね」と、観客に話しかけつつ、最後の曲は『流星群』。ばしばしの美しいメロディが彩る、まっすぐなロックだ。わからない。彼らのふり幅の広さ、底の深さがどこまで続いているのか、まったく計り知れない。しかし、どこまでいっても彼ら3人が作り出すものは本物のロックだ、と確信できるステージだった。

SET LIST

M1. DRUM&NOISE(short)

M2. 壊れてるよ

M3. ロッキンルーラ

M4. You are rock'n roll

M5. シンクロ二シティ

M6. We are lucky friends

M7. 流星群

hare-brained unity [ATMC]

た昨年に続きATMCのステージにhare-brained unityの姿が。良質でポップなメロディと布谷(vo)のよく通る伸びやかな歌声が青空によくはえ、時おり吹く心地よい風にのりどこまでも駆け抜けていくようだ。

楽曲というよりも音のひとつひとつがキラキラとまぶしく身体の中に飛び込んでくる。ディスコビートとロックサウンドが絶妙に絡みあい、オーディエンスが右に左に、そして上下に飛び跳ね踊りだすさまは何度見ても絶景だ。誰しも一度は感じた事のあるような共感性の高い歌詞、耳馴染みがよく、ノリやすく踊りやすいサウンドに魅了され、またたくまに野外ステージがダンスフロアへ変貌。「まだまだ踊れますか~?」終盤での彼らのコールが後方まで続く観衆の熱と勢いに拍車をかけ、そしてこたえるかのように踊って踊って・・。

夏のにおいをたっぷり含んだ熱さと、潮の香りも感じさせるような爽快感溢れるステージから、 まだまだ続く暑さを乗り切るためのエネルギーが充電できちゃいました♪

SET LIST

M1. Daylight

M2. merry-go-round

M3. ORION

M4. DISCO

M5. スターライト

FIRE BALL with JUNGLE ROOTS BAND

時刻は13:20。ジリジリと刺すように照りつける太陽のもと、ステージ裏から気合いの声が聞こえる。続いては真夏の野外にピッタリのアクト・FIRE BALLが、歴戦の友・JUNGLE ROOTS BANDを引き連れ大舞台に登場だ。いきなりオーディエンスをプッシュアップした『FIRE WAY~FIST & FIRE』から、そこら中でタオルが回る回る!

色とりどりのそれが回る光景は、フェスならではの1シーンで何だか美しい。みるみる出来ていく人だかりが自ずと肩を揺らし、泉大津フェニックスにビッグウェーブを作り出す。そして「世の中には悲しいことが溢れてるから、楽しいことが溢れてるから。伝えたいメッセージがあって『RUSH BALL』に来たぜ!」と披露されたのは『WAR』。ディープなエコーと共に大空に響き渡るそのリリック、ボトムを支えるぶっとい重低音ビート...。続いて間髪入れず「夏はまだまだ続いていきますよ皆さん!」とドロップされた『SIMMER DOWN~SUMMER TIME』『BURN BAD MIND~KOOMINA』の速射砲に、会場は早くもノックアウト状態!

さらに「俺らをここまで熱くさせてくれるお前らがスーパースター!」とキラーチューン『SUPERSTAR』を披露するもんだから、そら盛り上がらない訳にはいかないでしょ! 

『RUSH BALL』唯一のレゲエ・アーティストだったFIRE BALL。ライブ中盤のMCで「いいね、アウェイですね(笑)。レゲエ・ミュージックをやらせてもらってます。音楽は=メッセージだと思ってます。伝えたいことがあるから、音楽をやってる」と言い放った彼ら。夏・フェス・FIRE BALL。この3つが揃えば、その距離を縮めるのに時間はいらない。会場にいるすべての人の心をグッと引き寄せたその熱いメッセージは、泉大津フェニックスを完全にホームに変えた。

SET LIST

M1. FIRE WAY~FIST & FIRE

M2. BIRD MAN

M3. WAR~戦車

M4. TEARDROPS

M5. SIMMER DOWN~SUMMER TIME

M6. BURN BAD MIND~KOOMINA

M7. SUPERSTAR

M8. BAD JAPANESE

ROCK'A'TRENCH [ATMC]

ATMCの特徴のひとつが海から吹いてくる風をダイレクトに感じる事ができること、ステージから客席にわたって広がる空・・・。そう、ライブを最高に楽しめるこの絶好のロケーション。そして、そんな雲一つない真っ青な空と、野外ならではの開放感が最も良く似合うバンド、ROCK'A'TRENCHがいよいよ登場。フリーライブツアーや様々なイベントに出演するなど、数多くのライブを関西でこなしている彼らだけにステージ前にはこの日これまでで一番の数のオーディエンスが集結した。

1曲目の『ヒートアイランド』から両手を挙げて歓声をあげる人が続出。ピースフルでノリのよいサウンドが自然に身体を揺らす。ライブ中盤には、「好きなんだBaby、さみしくて震えてるの」と、会場全体を巻き込んだコール&レスポンスを披露した5人。フロアとステージをつなぐハートフルなライブパフォーマンスをみせてくれた。

そして、この夏の彼らの定番曲『Every Sunday Afternoon』では力強いメッセージを山森(vo&g)が壮大に歌い上げる。このふり幅もさすがです。仕上げは『砂の風に乗って』。タオルを回して飛び跳ね、オーディエンス全体で大合唱。心地よい浜風とともに高のライブを5人が運んでくれた。

SET LIST

M1. ヒートアイランド

M2. Higher

M3. 好きなんだBaby

M4. Every Sunday Afternoon

M5. 砂の風に乗って

ジン

ジンのステージはいつも何か、とんでもないことが起こりそうな気配がする。それは一重に紅一点ボーカリスト、ひぃたんの稀にみるカリスマ性が呼ぶものなのだろう。ジンにおいてのギターやベースは、例えるなら研ぎすまされた鋭利な凶器。ドラムはさながら多大な破壊力を内包したエネルギーの塊。そのセンターには、瞬きすらない鋭い眼光で"頂(いただき)"を見つめるひぃたんがいる。

「見渡す景色は絶景かな。目指すはあの山の頂へ!」と叫ぶように振り絞る彼女の歌声はまさに一触即発。ジンが音楽に託した今にも破裂しそうなパフォーマンスはオーディエンスに波及し、泉大津そのものを巨大なパワーで包み込んでいくようだ。

5月に開催された『RUSH BALL☆10』出演者から『RUSH BALL』メインステージに唯一出場した彼ら。今まさにその勢いは加速度を増し、シーンに大きな渦を作っているのがわかる。魅入られているという感じだろうか、ひぃたんのコールに応えるオーディエンスの顔を見ればわかるのだ。この大舞台を経てもその勢いは止まらない。なぜなら彼らには行くべき場所があるからだ。ひぃたんの目線の先にある、ジンが目指す"頂"はあなたにも見えただろうか。

SET LIST

M1. フーガ

M2. Vuena Vista

M3. 白夜

M4. 雷音

M5. ワンスモア

sister jet [ATMC]

8月31日は、彼らが結成した日。そんな日に、奇しくも大阪でライブを行うのはATMC2バンド目のsister jet。

サングラスの2人と、緑色の王冠(スポンジ製、ポニョを意識したらしい)をかぶった怪しげな3人組が壇上に上がる。「ダンス!ラーラーラダンス!」と、何ともシンプルなサビの、『LaLa Dance』でスタート。ハイトーンの可愛い声がなぞるラインは、安定したドラムと走り回るベースライン。そしてジャキジャキと刺さるギター。60年代以降のロックを咀嚼し、自分たち流のポップソングに消化した楽曲。パパパコールやら、ラララやら、どこか懐かしいフレーズを巧みに織り交ぜる。

『I KNOW』、続く『to you』は、巧みに変化するリズムが不思議な余韻を与える。何よりも印象的だったのは、彼らの"こなれ"感だ。ボーカルの存在感然り、ドラムやベースの完成度の高さに「来年はあっちのステージで」の言葉も伊達じゃないと思える。

最後は、『カウント2』でエンディング。ブレないドラム、声音が豊かなボーカル、そしてくるくる廻ったり、ふわっと笑う心底楽しそうなベース。この先の音楽もまだまだおもしろそうだ、と予感できるステージだった。

SET LIST

M1. LaLa Dance

M2. I KNOW

M3. to you

M4. hello bood bye days

M5. カウント2

ASPARAGUS

華やかなオープニングで幕を開け、十分にあたたまったメインステージ1発目に登場は3ピースロックバンド、ASPARAGUS。

繊細で良質なメロディに乗る渡邊(vo)のクセになる甘~い歌声、そして抜群のアレンジセンス。ただ激しいだけじゃない、なんだか温かく包み込んでくれるような感情も抱かせるホットなステージが炸裂だ。ロックあり、ポップスあり、ダンスあり、スラッシュ・コアあり・・・引き出しの多さ、クオリティの高さに興奮しっぱなし!朝早くからつめかけたオーディエンスもノリノリで、スタートしたばっかりだというのに、汗まみれ、泥まみれ・・・。直情的でドラマチックなサウンド、耳なじみのよいキャッチーなサウンドに胸もキュンキュン高鳴っていく。

怒濤の勢いで6曲演奏し、このまま最後まで進むのかと思いきや、渡邊のほんわりのんびりオモシロトークでしばしのリラックスタイム。

屈指のライブバンドと言わしめる実力と存在感を野外ならではの開放感に満ちた会場で発揮してくれた彼ら。夏の風物詩ならではの贅沢に大興奮でした。満足、満足。

SET LIST

M1. SILLY THING

M2. I FLY

M3. JERK

M4. FAR AWAY

M5. WITH THE WIND

M6. DEAD SONG

M7. KNOCK ME OUT

M8. FALLIN' DOWN

いろは [ATMC]

「はじめまして」という人がほとんど? ATMCのトップバッターを飾るいろはの登場です。

ステージ前に詰めかけたお客さんの8割が、"誰だこの人たち・・・"。そんなアウェイな空気の中、むしろそれを心地よいかのように満面の笑みで登場した4人。人なつっこいキャラクターと、どこか耳に残る爽やかなポップセンス、このギャップがおもしろい。お得意の変拍子のリズムに乗せた、クセになるメロディには自然と体が動くんです。

「お目当てのバンドが良いライブを見せてくれてもテンション上がるけど、誰かわからないようなバンドが良いライブをしたらもっとテンションあがるから」なんて名MCも飛び出して。ライブに対して真っ直ぐな彼らの泥臭~い人間っぽさで、お客さんとの距離はあっという間に縮まっていった。ラストの『喜びを』ではダブのエッセンスも取り入れた、ゆる~い心地良さも演出。見た目とのギャップもおもしろい、J-POPの枠にとらわれないハイセンスで秀逸なニューカマーの登場に、思わず笑顔がこぼれます。

「今日の未来を切り開いて喜びを感じて欲しい」なんてシメも名MCでしたが、その言葉通り、今日のATMC、いやいや『RUSH BALL』全体の盛り上がりを感じさせるに十分のライブ。バッチリトップを飾ってくれました。

SET LIST

M1. 夜のお散歩

M2. チャリンコ、雫、まえ。

M3. ことり

M4. 喜びを

riddim saunter

昨日の雨空とはうってかわって、一面青空が広がる最高のフェス日和。2日目のオープニングを飾ったのは、riddim saunter。

SEと共に、クラップが沸く。昨日の疲れなんて一気に吹き飛んでしまう、アッパーチューン『MUSIC BY.』からスタート。身体が動きたくなるリズム、ジャキジャキと切り込んでくるギターが心地よい。中でも本間の、トランペットを吹いたかと思えば、涼やかなフルート、コーラス、果てはキーボードまで幅広くプレイする様は面白い。

間髪いれずに、『I'M DABBLING』、『DEAR JOYCE』、『Hey,Please Tip Me Off』と立て続けに披露する。観客も曲を追うごとにぐんぐん吸い寄せられて、思い思いのスタイルで踊り始め出す。ラストチューンはギラギラしたレクトロサウンドの『1,2,3,4,5』。田中(vo)がステージから降り、観客の前でパフォーマンスを見せると、ステージ上のメンバーたちも楽器を下ろして、自らも楽曲を楽しように暴れている。何よりも、自分たちが楽しいのだ。そんな空気がひしひしと伝わっくるステージに、思わずこちらも笑顔で返したくなる。

オープニングアクトの役目は十過ぎるほど果たし、次のASPARAGUSへと最高のコンディションで本編スタート!

SET LIST

M1. MUSIC BY.

M2. I'M DABBLING

M3. DEAR JOYCE

M4. Hey, Please Tip Me Off

M5. FRESH

M6. 1.2.3.4.5

RUSH BALL 2008 2日目

見事な快晴!!ピーカンです!!
今日は昨日と違いめちゃくちゃ暑くなりそうです。
熱射病と日焼け対策は万全にお願いしますね!

今朝、会場に到着すると大きな虹が出ていました!
久々に見れてちょっと感動です。(虹の写真はスタッフダイアリーを見てね)
なんだかとってもいい予感がします。

それでは、RUSH BALL 2008 2日目スタートです!!

1日目、無事終了!!

あっという間に1日が終わりました。。。
本当に毎年ながら一瞬で終わります。
ですが!!今年は明日もあります!
まだまだ終わりませんよ~

今日は泥んこになって楽しんだみなさん、今日はゆっくり眠って明日に備えてくださいね!
しかし、みなさん見事な泥んこぶりでした~
どうしたらそんなところまで汚れるの!?ってくらい(笑)

ただいま私たちスタッフは今日の片付けと明日の準備をしております。
数時間前とは打って変わって静かなバックステージ。
手前にあるのは毎年設置するサッカーゴール。
今日もたくさんのアーティストにて遊ばれていましたが、明日はどのアーティストが使ってくれるでしょうか??

FRONTIER BACKYARD [ATMC]

repo0830atmc_11.jpg メインステージのトリBRAHMANの白熱したステージが終了し、遂にATMCのトリ、いやこの日のオオトリ(!)FRONTIER BACK YARDのステージです! 

RUSH BALLおなじみの花火が上がると同時にステージがスモークに覆われたかと思うと緑のレーザービームが!! すでに興奮の坩堝と化した一帯が大声援と大拍手で彼らをお出迎え。期待を裏切らないライブが初っ端から炸裂です!

ボルテージ全開のハイテンションなステージで、生バンドのサウンドと浮遊感漂うエレクトロなダンスミュージックが最高にアッパーなグルーヴを生み出してゆく。とにかく楽しいのなんのって!!まるで、クラブとライブハウスが融合したような不思議な空間にいる観客すべてを踊らせる彼らのパワーたるや・・・。いやはや感服。

さらにこの日の成功を祝うかのように、the band apartのアライさんやLOW IQ、そしてASPARAGUSなど豪華な仲間も駆けつけ、なんとも特別なステージを披露してくれました! その場にいたみんながハッピーな気分に包まれ、最高な雰囲気と盛り上がりを作ってくれた、FBY。そして飛び入り参加のアーティストたち! 明日のATMCももしかしたら・・・と期待を抱かせるサプライズな一日が大歓声とともに幕をとじた。

SET LIST

M1. more demand shatter

M2. PIRATES OF THE WOODS

M3. MUSIC IS A BASIS

M4. MY TIMBRE

M5. FAKE US

M6. PUTTING ON BGMs

M7. pairyland

M8. the room

M9. Flower of shanidir

M10. more demand shatter

-- ENC --

M11. I WANT YOU BACK

M12. JUNKY BEAT

M13. more demand shatter

BRAHMAN

repo0830_11.jpg モニターに映像が映る。時折、混ざるライブシーンがこれからどんなステージを見せてくれるのか期待を煽るようだ。両手を合わせて、祈るような姿勢で息を呑んでもモニターを見つめる。迷い続けろ。その言葉と歓声が上がった瞬間、BRAHMANのTOSHI-LOWがそこにいた。

『FOR ONE'S LIFE』、『Speculation』、『Epigram』、『CHERRIES WERE MADE FOR EATING』、『A WHITE DEEP MORNING』...。間髪入れずに繰り出される楽曲の数々は、まるで挑戦状のようだ。決して煽るようなセリフを吐くこともなく、ただひたすらに、歌を歌い続ける。時に激しく、時にやさしい表情を見せ、殴るようなポーズを見せるかと思えば、手招きをして受け止める。陰と陽、静と動の両局面をTOSHI-LOWという人格が歌で演じることこそBRAHMANという存在。今日、改めてそれを感じ取り、そして彼がなんの迷いもなく身体を預けて演者に徹しているのは、音を紡ぎだすメンバーたちを信頼しているこそ。

緩急のついたスリリングな旋律は、彼ら4人の呼吸が合わなければ決して生まれることのない種類のものだ。そんな強固な結束間で繋がった4人だ、ということをひしひしと感じ取った。間髪入れずに続きながら、12曲目の『SEE OFF』、『ANSWER FOR...』へ突入。

気がつけば、彼は観客の輪の中で歌っていた。それもあらかじめ決められていた事柄のように、何とも自然なことを成し遂げた顔をしている。続く『PLACEBO』もそのまま観客の頭上で、時に微笑みを称えながら歌い続けている。ラストの『The only way』はステージ上に戻り、残っている力を全部使い切るように、何かと戦うように、彼は歌い続けていた。

15曲、完全燃焼。その間、歌詞と雄叫び以外の言葉は一切なく、音楽と姿勢だけですべてを伝えた。残された観客のクラップの大きさが、今日のこのステージから受け取った感動の大きさを物語っているようだった。1日目の終幕は、最高のテンションで終了した。

SET LIST

M1. FOR ONE'S LIFE

M2. SPECULATION

M3. EPIGRAM

M4. GOIN' DOWN

M5. THE VOID

M6. CHERRIES WERE MADE FOR EATING

M7. BASIS

M8. CAUSATION

M9. A WHITE DEEP MORNING

M10. BEYOND THE MOUNTAIN

M11. DEEP

M12. SEE OFF

M13. ANSWER FOR...

M14. PLACEBO

M15. THE ONLY WAY

dustbox [ATMC]

まさにあっという間のできごと。

気付いたときにはステージの前にこの日一番のオーディエンスが詰めかけ、ドキドキするような緊張感と、ワクワクするような期待感で会場のテンションは最高潮に! そんなステージを疾風のごとくdustboxが駆け抜けた。

1曲目から3人は真っ向勝負! 演奏が始まった瞬間に拳を突き上げて歓声をあげる人、身体全体をふりしぼって叫ぶ人、所狭しと踊り狂う人、サークルを作って飛び跳ねる人など形はさまざま。それに対し、ステージ上の彼らは感情のままに、この場所にすべてを捧げるかのような全身全霊のパフォーマンスと、疾走感あふれるキラーチューンで応戦。

中盤でのMCもそこそこに、最後まで全力疾走で駆け抜けた。SUGA(vo&g)の透き通るような透明感のあるボーカルは、野外というロケーションとクライマックスに向けての雰囲気も手伝って、いつも以上にせつなく、エモーショナルに聴こえる。そして、そこにJOJI(b&vo)、REIJI(ds&cho)の熱く芯の通ったサウンドがそれに呼応する。

最後には会場後方まで巻き込んだ大合唱。これには思わず一言「お前らやっぱ最高だ!」ってJOJIが叫ぶ。いやいや、3人のライブももちろん最高でしたよ。

SET LIST

M1. Next Story

M2. Try My Luck

M3. Bitter Sweet

M4. Right Now

M5. Resistance

M6. Not Over

M7. Sun which never sets

M8. Tomorrow

銀杏BOYZ

repo0830_10.jpg 35分間、鳥肌立ちっぱなし。
何なんだろう!? あのパワーは。
何なんだろう!? あの衝動は。
銀杏BOYZのライブはショッキングで、無茶苦茶で、何だか泣けた。

短パン一丁で独りポツンとステージに現れた峯田(vo)。自分を好きでいてくれる人、嫌いでいてくれる人、この場に来れなかった人、この会場にいる人、そして時に殺人犯まで...。背中まで伸びた髪、頬を覆うヒゲ面。必死の形相ですべての人間に向け放たれた『人間』から、そのライブは始まった。

ハーモニカと歌だけで絶唱した姿の、あまりの迫力を前に息を呑む。続く『SKOOL KILL』以降、安孫子(b)と村井(ds)、チン中村(g)らメンバーも加わり、フィードバック・ノイズにまみれながら、縦横無尽にステージを駆け回る。いや、駆け回ると言うより、這いつくばると言ったほうが正しい(笑)。身体の中から溢れ出る衝動を押さえ切れないかのように、マイクに頭突きしステージを降り叫ぶ峯田。

『銀河鉄道の夜 第二章』『あいどんわなだい』、そしてラストの『BABY BABY』...。音楽が持つ得体の知れないあのパワー、あの衝動は、この日一番の大観衆を確かに巻き込んだ。峯田が生声で叫んだ「ありがとう」は、あなたの胸に届いただろうか?

SET LIST

M1. 人間

M2. SKOOL KILL

M3. 銀河鉄道の夜 第二章 ~ジョバンニに伝えよ、ここにいるよと~

M4. あいどんわなだい

M5. BABY BABY

OGRE YOU ASSHOLE [ATMC]

空を一面赤く染める夕景の下、現れたのは4人組インディー・ロックバンド、OGRE YOU ASSHOLEだ。ノスタルジックなメロディと変態的とも言える転調の激しいギターサウンド。それを一層アヴァンギャルドに感じさせるのが出戸(vo)の突き放すようなハイトーンボイスだろう。

そんな独特のオウガ・ワールドが暮れなずむ泉大津にじわじわ広がる。なんだか不思議な世界へ迷い込んでしまったような、どこかふわふわとした浮遊感に襲われるのだ。

「夕暮れ時でいいですねぇ。まさか僕はこの時間に暮れるとは思わなかった。(美しい夕景の中でパフォーマンスできるのは)皆さんのおかげだと思っています」と淡々と語る中にもこのステージに賭ける熱が伝わってくる。

クールな表面とは裏腹に、ステージングの激しさが彼らの熱さを物語っているのだ。
『コインランドリー』『advantage』と、独特のリズムから繰り出される踊れるロックサウンドで畳み掛け、その存在感を泉大津へ鮮烈に刻み付けた彼ら。サイケデリックで、でもノスタルジックなオウガ独自の音世界にATMCにいた誰もが魅せられ、その場を動けなくなっていたように見えた。

SET LIST

M1. しらない合図しらせる子

M2. ひとり乗り

M3. フラッグ

M4. コインランドリー

M5. アドバンテージ

M6. ラムダ・ラムダ・ラムダ

KEN YOKOYAMA

repo0830_09.jpg 音楽イベントでは、ライブTシャツを着るのがひとつのスタイル。
今日も、RUSH BALLオリジナルTシャツを始め、あらゆるバンドを背中に背負っている人がいる。その中でも、特に目立つのは"PIZZA OF DEATH"を背負っている人たち。

登場前から、感極まった観客から自然とクラップが始まる。「ぅオィオィオィオィ...」の呼び声と共に健さんが登場。3年ぶりのステージにも、しっかり"ふうた"のぬいぐるみが後ろで鎮座している。

『Cherry』、『Pressure』、『Ricky』など、曲を追うごとに増す疾走感と相まって、観客もヒートア ップ。その熱さとは真逆のゆるゆるトーク。サージ(b)との漫談のような掛け合いといい、 「今日は大阪にいるのに、AIR JAMみたい...」(そういえば、今日はサークル形成率が高い) だとかニヤニヤしてしまうリップサービス。

呼びかける観客に対しても、突如、見計らったかのように空が夕焼けで赤く染まる。雨上がりと宵闇の暗い空に広がる赤。「こんな美しい風景、見たことない」などと冗談ぽく、健さんらしくない言葉もぽろり。

そのせいか続く『How Many』、『Believer』はいつも以上にメロディが胸に刺さる。名残惜しく観客からのクラップと呼び声は止まなかった。そこには、ファンからサージへの感謝の気持ちもたっぷり込められていたにちがいない。

SET LIST

M1. Cherry Blossoms

M2. Pressure

M3. Ricky Punks

M4. Why

M5. I Love

M6. Summer Of '99

M7. Ten Years From Now

M8. Running On The Winding Road

M9. How Many More Times

M10. Believer

UNCHAIN [ATMC]

repo0830atmc_08.jpg 本日のATMCステージで一番の集客だったのでは!?

と思うほどの大観衆が我先にと前へ前へ押しよせていく。そんな観客のパワーと期待に負けることなく圧倒的な実力を見せつけてくれたのは、京都出身のロックバンド、UNCHAINだ。

ドライヴ感のあるグルーヴィーなサウンドや色とりどりのダンスナンバーに身体はノリっぱなしの踊りっぱなし。水気を含み地面がぬかるんでいようとおかまいなしで、片手をあげてレスポンスする人々。

キラキラと、そしてリズミカルなメロディが全身に飛び込んでくる。谷川(vo)のクリアでソウルフル なボーカルから漲る自信が感じられ、彼らの一挙手一投足に釘付けになる。なんたる求心力だ。

あっという間の短い時間の中で確かな才能を見せつけてくれた彼らのステージ、次回はメインで・・・というのもそう遠い話ではなさそうだ。

SET LIST

M1. Show Me Your Height

M2. You Over You

M3. Rapture

M4. Movin' my soul

M5. make it glow

Dragon Ash

repo0830_08.jpg 『RUSH BALL』を黎明期から支えたバンドのひとつとして、その度多くの素晴らしいステージを作り上げてくれたDragon Ash。だが、今年はひと味違う。こんなにやわらかでナチュラルな彼らは見たことがない。ギターが紡ぎだす穏やかで暖かな音色に包まれ『静かな日々の階段を』でスタート。

「曇り空なんて関係ないぜ、俺らと共に楽しもう」とこぼれるKjの笑顔につられ、次々と会場に笑顔が連鎖する。が、一転激しいパーカッションの音が響く『for divers area』ではサンバのリズムがはじけ飛び一気にヒートアップする会場! 

「みんながそんなに声を出して踊ってくれるからロックはなくならないなぁと思う」と語るKjの言葉通り、泥だらけで踊り狂い、キラキラと笑顔になっているオーディエンス。こんなピースフルな一体感を作り出せるのは、日本のロックバンドを手当たり次第探しても彼らしかいない。彼らにしか作り得ないやさしい空間。

自分もこの中の一員として、彼らのステージに共鳴できることを心からしあわせに思えるのだ。ラスト『Life goes on』では声を出さずにはいられない大合唱の渦と、Kjの「笑って終わりましょう」との言葉どおり笑顔の嵐で締めくくられた。

SET LIST

M1. 静かな日々の階段を

M2. For divers area

M3. Ivory

M4. Velvet Touch

M5. La bamba

M6. Fantasista

M7. Life goes on

COMEBACK MY DAUGHTERS[ATMC]

repo0830atmc_07.jpg ステージも中盤、心地よい浜風とともに登場したのはCOME BACK MY DAUGHTERS。

ライブ序盤から3曲は、9月にリリースされるというシングル曲、10月22日にリリースされるというアルバムから新曲を立て続けに披露。

耳馴染みの良い瑞々しいカラフルでポップな楽曲が心地よさを一層演出していく。そして、軽快に刻まれていくリズムが自然にオーディエンスの体を揺らしていた。高本(vo&g)の「俺たち流のRUSH BALLパーティを始めます」その言葉通り、ライブ中盤からは絶妙のコーラスワークと、心地よいバッキングを生かした楽曲が続く。

"音楽は、フェスは、楽しんでこそ意味がある"。ステージ上の5人はその言葉を誰よりもわかっているよう。それにつられて自然と笑顔になっていくお客さんの姿が印象的だった。誰もが、開放感に満ちあふれた会場で、音楽との出会いの場を楽しんでいるかのように。

ライブ終盤の『Oh Smoke Sister』ではキーボードを含む5人編成の強みを生かしたバンドとしてのグルーヴもしっかりと聴かせてくれた彼ら。ところどころでみせるこの楽曲のふり幅には脱帽です。その証拠に、ラストの『Fully Closed and Naked』ではステージ前に詰めかけたほとんどの人がクラップ・ハンズ。聴く人誰もを自然に笑顔にさせてしまう5人流のRUSH BALLパーティ。存分に楽しませていただきました。

SET LIST

M1. Vice & Vice

M2. Crystal

M3. No Dice

M4. Oh Somke Sister

M5. Bite Me

M6. Fully Closed and Naked

the band apart

repo0830_07.jpg 続いての登場は、もはや『RUSH BALL』になくてはならない存在と言えるでしょう! the band apartの登場だ。

雨も止み心地よい風のそよぐ中、スムースなギターのカッティングが鳴り響けば、泉大津フェニックスの巨大な会場ですら一瞬にしてダンスホールに! ギター、ベース、ドラム...ビシビシ決まる"これぞバンアパ節"と言えるブレイクの連続は、気持ちよすぎて鳥肌モノ。それに呼応するかのように、煽らずとも自ずと沸き上がるハンドクラップ。オーディエンスの身体のメカニズムを熟知し、その心地よいツボをグイグイ押さえるかのようなサウンドの洪水は、さすがとしか言いようがない。原(b)がMCで「いい気分でライブしております」と言うのも頷ける(笑)。

中盤で聴かせた夕暮れ時にピッタリな『Take a Shit』のメロウさ、一転、高速ドライヴィングチューン『from resonance』での一切ブレのない安定感、そして、シャイさを隠すような原のボヤキ漫才的MCも今宵絶好調。

後半戦は破壊力抜群のキラーチューン『coral reef』、歪んだベースラインに絡み付くギターが絶品の『beautiful vanity』で見事エンディング。'04年以来5年連続出場中、『RUSH BALL』の現在進行形を知る生き字引は、今年も貫禄のパフォーマンスを見せてくれた。

SET LIST

M1. Eric .W

M2. I Love You Wasted Junks & Greens

M3. FUEL

M4. Take a Shit

M5. from resonance

M6. coral reef

M7. beautiful vanity

lostage [ATMC]

repo0830atmc_06.jpg SEが流れ出すと一気に駆け寄る人たちの期待とともに登場は、オルタナティブ・ロックバンドlostage。

ギュイン、ギュウインとうねりをあげるギターサウンドにエモーショナルなメロディが絡み合い一気に目と耳を奪うほどの刺激と衝撃が脳天を直撃する。さらに拍車をかけるように五味(b&vo)のクセのあるハイトーンボイスから放たれる言葉がグイグイ胸に突き刺さる。

数多くのライブ活動を重ねている屈指のライブバンドだけアリ、絶妙なアンサンブルに観客はメロメロ状態だ。

「1年ぶりに酒を飲まずにライブしてるんですが、緊張しますね(笑)」なんて微笑ましいMCとは裏腹の壮大な世界観を見せつけてくれた彼ら。さらなる可能性を感じさせる熱い熱いステージだった。

SET LIST

M1. AMPLIFIED TEENAGE STRESSES AND STRAINS

M2. RED

M3. Inside / Outside

M4. こどもたち

M5. 手紙

M6. 海の果実

LOW IQ 01 & MASTERLOW

バンドメンバーが定位置につき、今か今かと主役の登場を待ち構えていると、エンジ色ハットと同じ色のチェックのスーツに、アーガイルのソックス、ブーツ。首には黒い蝶ネクタイの出で立ちで、おしゃれ番長・いっちゃんが登場。

『LITTLE GIANT』を鳴らしながら左へ右へとステージ上を走り回って本日のお召し物を披露。続いて「お手を拝借」と、クラップを誘えば『T・O・A・S・T』が始まる。

彼が跳ねれば跳ねる。彼が人差し指で"いち"のサインを出せば、みな、サインを出す。そして彼が耳を傾ければ、必死の大合唱が始まるのだ。気がつけば、それぞれが思い思いのスタイルで踊っている、歌っている。

『WAY IT IS』が始まると、ど真ん中でサークルが自然発生。隣が誰か?なんてそんなことを忘れて、男女の区別なく楽しそうに(いや、実際にすごく楽しいのだ)肩を組み、誰もが笑っている。「This is Rock!!」と堂々の宣言をした後は、『Makin' Magic』、『GOT LUCKY』と立て続けの攻撃。なんだろう、この幸福感。音楽が世界を救うんじゃないか?と信じてしまいそうになる瞬間が、今日もまた彼のステージで生まれた。

SET LIST

M1. LITTLE GIANT

M2. T・O・A・S・T

M3. A.A.A. (Again and Again)

M4. SWEAR

M5. WAY IT IS

M6. So Easy

M7. Makin' Magic

M8. GOT LUCKY

OCEANLANE [ATMC]

「関西方面で初めてのフェスなんです。呼んでもらえてとてもうれしい」後から考えるととても貴重なものだったんではないだろうか、と考える今日のOCEANLANEのステージ。

天候も回復し、穏やかな風が吹くATMCには、キラキラと鳴り響くギターからメロディがポロポロこぼれ落ち、それをひとつひとつじっくりと聴き入るオーディエンスの姿がある。なんともいえないアットホームな雰囲気が漂い、それが伝わるのか、彼らも軽やかながらどこか余裕すら垣間見えるステージング。

繊細ながら、しっかりと存在感を放つ武居(vo)のボーカルに共鳴したのか、太陽の光も差し込んでくる。なんだかこの状況そのものがOCEANLANEの音世界のよう! ナイーブでいてドラマチック。そんなロックサウンドを持つ彼らには野外はぴったりなんじゃないだろうか。どこか影を潜めたハイクオリティな楽曲が次々ATMCに放たれ、じんわり優しい空間が広がっていく。

美しく切ないメロディに支えられた儚げなロックチューン『Sign』をラストに、OCEANLANEは初の関西野外フェスを成功に収めた。彼らのイメージそのままの、心地よいさわやかな風に見送られながら。

SET LIST

M1. Ride the Wave

M2. Get Back

M3. Fighter Pilot

M4. Take Me Home

M5. Sign

M6. Walk Along

RIZE

リハの最中にKenKen(b)と金子ノブアキ(ds)がジャムっている。その姿、そのフレーズですでに会場を大いに沸かせた『RUSH BALL』の常連、RIZE。

メンバーがステージに出揃うだけで感じる、この高揚感はいったい何なんだ!? 1曲目の『FAR EASTERN TRIBE』からメンバーのテンション、会場のボルテージ共にフルスロットル! そのゴリゴリのヘヴイサウンドにリフトアップされたロックキッズたちは、ステージ前方に向け我先にと走り寄る。パワーサウンドで押しまくる『28』、4つ打ちお祭りダンスビート『KAMI』、シンガロングもコミカルな『PARADOX体操』と、アガらざるをえないセットリストにはもうメロメロ。

そして、いつの間にか雨が上がった大空に向かって「なんで俺らがやるときだけ太陽出てくんだよ!」とはJESSE(MC&g)談。そう、何を隠そう昨年の出場時には、あまりの熱さに熱中症になったというのだから(笑)それも納得か。煽りまくりのhideの名曲カバー『ピンクスパイダー』では、広大な泉大津フェニックスに幾つの拳が上がったことだろう。

ラストはギターを置いて、平和への想いを込めたその名も『heiwa』を披露。ステージを降り観客席でもみくちゃになりながら熱いメッセージを放ったJESSEの姿は、この日のハイライトの1つと言えるだろう。

SET LIST

M1. FAR EASTERN TRIBE

M2. 28

M3. KAMI

M4. PARADOX体操

M5. American Hero

M6. Television Song

M7. ピンクスパイダー

M8. heiwa

LEO今井 [ATMC]

生粋のライブバンドが多数出演する中、異彩を放つシンガーソングライターがATMCに登場。日本人とスウェーデン人のハーフ、LEO今井だ。

流暢な英語と日本語からなる文学性の高い詞世界。そして新しくもあり、懐かしくもある"ニューフォーク"と称されるサウンド・・・。キーボードを演奏する前に気合いを入れる彼の姿が印象的で目が離せない。さらに、「ある意味you are LEO今井。そしてある意味we are LEO今井」などのユニークかつシュールなMCも聴けば聴くほどやみつきに(笑)

悪天候など気にもとめない笑顔で見つめる観客とのコール&レスポンスもばっちりだ。豊かで丸みのある声で何度も繰り返される言葉はクレッシェンドのごとくだんだんと力を帯び、心に直接語りかけてくるよう。またたくまに独自の世界観に引き込んでゆく力にはただただ驚かされるばかりだ。

終盤ではお茶目なロボットダンスも披露してくれたエンタテインメント魂溢れるステージ、ごちそうさまでした!

SET LIST

M1. Blue Technique

M2. Taxi

M3. Pulse

M4. Metro

M5. The Sweetest Day

eastern youth

チューニングの最中、突然、メンバー自らが現れ、何事もないように音を出し始める。「音が小さくない?」だとか、「もういい?」だとか観客のテンションを確認するよう吉野(vo)の問いかけに、引きずられるように人が前へと集まってゆく。

タイトなリズムが鳴り響き『砂塵の彼方へ』がスタート。泣きそうなぐらいの鬼気迫ったエモをぶつけてくる吉野ボイス、呼吸するように繊細な変化を見せるメロディが、早くもこちらの涙腺を刺激してくる。遠くの空を横切るヘリコプターを、目で捉えた側から即興でメロディに言葉を乗せる。そして静かに口笛のイントロで始まった『夏の日の午後』、お腹に響く重低音が心地よい『青すぎる空』では、改めて二宮と田森の隙のないリズムに唸る。

渋い、渋すぎる。途中、ボイスに異変が出てきたのか、ジェスチャーでのMCに変化。しかし、そんなアクシデントも歌にはまったく影響なし。「ごめんね、声が出ません。またいちから出直すわ」と漏らしながらも、『荒野に針路を取れ』では、ありったけの力がすべて込められた、エモーショナルな終演。

雨が降っていることなんて、すっかり忘れていた。

SET LIST

M1. 砂塵の彼方へ

M2. 夏の日の午後

M3. 青すぎる空

M4. 東京

M5. 沸点36℃

M6. 荒野に針路を取れ

RAZORS EDGE [ATMC]

サウンドチェックの段階から押し寄せる人! 人! 人!!

そう、彼らの目当ては結成10周年を迎えた4ピース、RAZORS EDGEだ。さながら大バコのライブハウスでも余裕で埋まる程(!)の数のオーディエンスが、今か今かと手拍子で待ち受ける中登場した彼ら。「お前らのVANSをドロドロにしてやる~!!」とスタートした『I LOVE VANS』からいきなりモッシュ&ダイブの嵐!

TAKA BEEFの、明朗なまでにザクザク鳴り響くギターを軸に、スラッシュ・ハードコアとメロディック・パンクが絡み合う、最高にピースフルで最高にポップな空間が出現している。「こんなに俺らのこと好きなヤツおるんか~!」とKENJI RAZORS(vo)がしみじみ語るように辺り一帯彼らのホーム状態。最後はステージ上にダイブしてきたKENJI RAZORSが、十数メートル先のPA卓まで観客の頭上を転がり、またステージへ戻るという彼ら恒例のパフォーマンスでシメ。

垣根無く誰しものテンションを上げるだろう、疾走感に満ちたステージはもちろん、やっぱりドロドロ(笑)の靴のオーディエンスたちの顔がほころび、この上なく満足そうだったのが印象的だった。

SET LIST

M1. RAZORS EDGE IS MOST THRASH!!

M2. I LOVE VANS

M3. DREAM TEAM

M4. THRASH THE PRESSURE!!

M5. UGLY KID

M6. PUNKADELIC

M7. FUCK 'EM ALL!!

M8. RADIO "PUNK 007"

M9. GLOW IN THE DARK

M10. EAT THE PASSION

M11. MOUNTAIN MOUNTAIN

小谷美紗子

Hawaiian6の興奮冷めやらぬステージ上に、リハの段階から鳴り響く地鳴りのようなビート...。そんな中現れたのは、本日の紅一点アーティスト、小谷美紗子だ。そのまま即興のピアノフレーズと共になだれこんだ『Rum & Ginger』で見せた、ド頭からモノの違いを感じさせるピアノトリオの妙たるや絶品!

「『RUSH BALL』初めてです。すごく楽しみにしてました!」なんて、あどけなさすら残るMCから一転、ひとたび歌い出せば強力な磁場で楽曲の世界に引き込むそのパワー...いやはや何ともすさまじい、まさに天賦のソングライター。ロックフェスという特性上、彼女の楽曲、パフォーマンスは初見のオーディエンスも多かったはずだが、曲を重ねるごとにあからさまに観客が増えていく光景は、痛快ですらあった。

そして中盤に「ゴリゴリのロックイベントだとは分かっていたんですが、女は私ひとり(笑)。一語一句聴き逃さないで聴いて欲しい、まだ世に出ていない曲を」と披露されたのが、新曲の『手紙』だ。情景が目に浮かぶ、とはよく言うが、これ以外に言葉が見つからない。物語の世界にトリップさせるストーリーテラーの手腕には、ため息すら漏れる。ラストはスリリングに上昇するビートで聴かせた『Out』『消えろ』の2連発!
その小さな身体で大きなステージを軽々モノにした彼女。参りました!

SET LIST

M1. Rum & Ginger

M2. Who

M3. still have us

M4. 手紙

M5. Out

M6. 消えろ

HOLSTEIN [ATMC]

「大阪1年ぶりです!」の言葉とともに2番手に登場はHOLSTEIN。安定感のあるバンドサウンドをバックに栗林(vo)の繊細で伸びやかな声が空高く駈けてゆくよう。感情の起伏を楽曲に、そしてステージにぶつけるかのようなエモーショナルなボーカルがドラマティックなサウンドと見事にマッチし、観客のボルテージをどんどん上昇させていく。

キャッチーな要素も含む展開の早い楽曲が進むにつれ、高揚感に満たされた大観衆は拳を突き上げ飛んだり跳ねたり・・・そしてお約束!?のダ~イブ!も。「10月にリリースする新曲もみんなに聴いてもらいたいと思います」といち早く披露された楽曲に熱くなった体が即座に反応しまくり、テンションも上がりまくり♪

栗林もステージを降り、観客にまじってパフォーマンスするなどなんとも一体感のある光景をみせてくれた。メンバーの個性が融合し調和のとれたサウンドを響かせ、バンドならではの旨味を感じさせてくれた彼ら。「10月にまたっ!」と言葉を残してくれたが、どうやら待ちきれなさそうだ。

SET LIST

M1. funeral march

M2. Motive

M3. farewell to our memories

M4. December

HAWAIIAN6

10回目を迎えた、アニバーサリーイヤーのトップバッターを飾るは、2005年から2回目の登場となるHAWAIIAN6。

ABBAの『ダンシング・クイーン』と共に、3人が舞台へ立つ。先ほどまでも十分熱かったわけだが、俄然、空気の密度が濃くなってくる。1曲目は『MAGIC』。のっけからぶっ飛ばす疾走感、あふれる言葉、雄叫び。そのどれもがたたみ掛けるように押し寄せてくる『LIGHT AND SHADOW』が続く。

畑野(ds)が「反戦の歌をうたいます」と口を開く。6歳の女の子の夢が、地球を大事にすること。そんなこと子供に思いつかせる今の社会の悲しさ。「何も変わらない。でも言う奴がいなくなったら、(それも)何も変わらない」ただ、願うしかない。その怒りにも似た切実な思いを媒介として紡ぎだされたのが、『A CROSS OF SANDNESS』だった。メロコアに不可欠な疾走感、ハモり、雄叫び。そして、直球勝負の精神に、各々が頭を掻きむしりながら、それぞれが行き場のない不安や怒りを乗せて発散させる。

そして小さな輪がそこかしこにでき始めたかと思うと、最後には大団円と化した『RAINBOW RAINBOW』、『PROMISE』と続き、落ちてくる男の子たちは一様に満面の笑みで、ステージを見つめていた。

SET LIST

M1. MAGIC

M2. LIGHT AND SHADOW

M3. A CROSS OF SANDNESS

M4. THE MORNING BELL

M5. THE BETRAYER

M6. STAR FALLS ON OUR HANDS TONIGHT

M7. I BELIEVE

M8. RAINBOW RAINBOW

M9. PROMISE

TRIBAL CHAIR [ATMC]

WRONG SCALEがメインステージの温度を一気に上げたかと思えばATMCも、沸点を駆け上がる熱いステージで幕開け!

熱い歓声で迎えられたTRIBAL CHAIRの登場だ。初日のATMC一発目ということもあって気合い十分、メロディアスなギターラインと迫力の轟音リズム隊がATMCを瞬く間に染め上げる! ラウドで男くさい、しかし繊細でドラマチックなメロディにオーディエンスも拳を突き上げずにはいられない。低音のベースとじわじわ攻め寄るドラムが地を渡りつま先まで響く。そのリズムは体の芯を抜け指先まで広がり、ビリビリと気持ち良さが広がるのだ。これぞエモーショナル! それに応えるかのように、メンバー1人1人のテンションも前半戦から既に最高潮に振り切っているかのようなはじけ具合!

「この瞬間を全力で楽しんでいこう。この素晴らしき日に。」と語るボーカル、高橋の振り絞られる歌声は、熱く激しく時に叫びとなり、オーディエンスと溶け合い一体化していく。その様は生の音楽=ライブでしか味わえない空気がつくり出す、なんとも幸せな光景で魅せてくれた彼ら。メインに負けじとも劣らない歓声を受け、ATMCも雨雲を吹き飛ばす熱いスタートを切った!

SET LIST

M1. New Answer

M2. Transparent Imagination

M3. brave new world

M4. Joint your black

M5. MDK

WRONG SCALE

8月30日(土)10:45、曇り空をぶっ飛ばす爆音と共に熱い咆哮を上げたのは、オープニングアクトのWRONG SCALE。いきなりキレのある演奏で魅せた『trace of grief』、切ないロックチューン『calling』と畳み掛けるステージングは、朝からの雨模様も何のその。会場の熱気が沸々と上がっていく。MCでは「この雨はKEN(YOKOYAMA)先生のせい?(笑)」と、後に出演を控える大先輩であり雨男(笑)をいじる余裕も。

そして、後半戦の幕開けとなる『melt down』で、会場の熱気は爆発! 早くもモッシュの波が泉大津フェニックスに吹き荒れる。続く『to the sea』といい、再びMCを挟んで披露されたメロディックなミドルチューン『End Of Pain』といい、セットリストには3人のボーカリストを擁するバンドの旨味がギュギュッと濃縮。ラストの『p.s. moved out』の頃には、すでに泥まみれのオーディエンスもいるほど(笑)、熱いパフォーマンスをしょっぱなから観せてくれた。

'99年、大阪は舞洲で産声を上げた『RUSH BALL』も早10年。記念すべきアニバーサリー・イヤーの開宴を告げたWRONG SCALEはオープニングの大役を見事に果たし、HAWAIIAN6にバトンタッチ!

SET LIST

M1. traceof grief

M2. calling

M3. melt down

M4. to the sea

M5. End Of Pain

M6. p.s moved out

RUSH BALL 2008 1日目スタート!!

スタートしました!!RUSH BALL 2008!!!

なんと、開場したら雨がやみましたーーー!

お客さんとスタッフの気持ちが通じたのでしょうか。。。

最高にテンションがあがりました!

さぁ!!
みなさん、今日から2日間よろしくお願いします!!!

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