Live Report

WANIMA [ATMC]

大輪の花が泉大津の夜空を飾ったかと思えば、正真正銘のラスト・アクト、WANIMAのお出ましだ。Ken Yokoyamaが仕掛けるPIZZA OF DEATH RECORDSが初めてレーベル&マネージメントを結んだという、大型新星。その噂は、『RUSH BALL』の観客らにとっては周知の事実!とばかりに、ATMCは後方まで黒山の人だかりに。まずはド頭『雨あがり』をブチかますや、お約束とばかりにその場にいる全員がシンガロング! 今宵イチの一体感で、どこにそんな元気が残っていたのか不思議に思うほどだ。ユニークな詞世界の『いいから』、明朗な『昨日の歌』と、メロコアを基盤にしつつもジャンルの枠を取っ払う爽快なサウンドは、個性的なのに何ともキャッチー! 大人も子どもも、誰もが同じ極上のスマイルをたたえて暴れる光景。それは、彼らのサウンドのポピュラリティさから考えると当然のことだろう。

続く『BIG UP』ではなんと「横浜の先輩」というサイプレス上野がサプライズで登場! 客席へ飛び込み、オーディエンスと共に音の波にのるサ上に負けじと、3人も観客へコールを煽り応戦! 1曲のみの貴重なコラボを終えると、切ないメロディ・ラインの『1106』でラスト…と思いきや、何と松本自らアンコールを! 最後に『Hey Lady』で畳み掛ける彼ら。「日本で一番『RUSH BALL』が好き!」(松本)なんて茶目っ気たっぷりにのたまう彼らと、またこの泉大津の地で会える…そんな未来が見えたハイエナジーなステージで、『RUSH BALL』1日目終了!

SET LIST

  • 01. Hey Lady
  • 02. 雨あがり
  • 03. いいから
  • 04. TRACE
  • 05. 昨日の歌
  • 06. BIG UP
  • 07. 1106
  • RUSH BALL 2015
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BRAHMAN

今年で結成20周年を迎え、これまでのキャリアを総括したような2枚組のアニヴァーサリー・アルバム『尽未来際』のリリースや箭内道彦・監督の映画『ブラフマン』で話題を集めてきたBRAHMAN。そんな節目を飾るタイミングでのトリは、変化を続けてきた音楽性、そして、活動を通じて繋がりを深めてきた多様なミュージシャンとの人脈の広さをも再確認させるスペシャルなものとなった。

 ブルガリアン・ポリフォニー調の幻想的なSEが流れ、スクリーンに20年の歩みを示す年号が映し出されると、最後にはその到達点として“2015.8.29 RUSH BALL”と今夜の日付と場所が示された。メンバーが登場すると1曲目にはアイヌ語で歌われる「KAMUY-PIRMA」が雄大かつメロディアスにプレイされて、一気にブラフマンならではの世界へと塗り替えた。

 ボーカルのTOSHI-LOWが“21年目のブラフマン、始めます”と告げた後には、一転して「THE ONLY WAY」を皮切りに、切れ味の鋭いソリッドなアンサンブルで、力強いメロディとハードコアなビートやリフが交錯する名曲の数々を徐々にテンションを高めるように連打。そして、拳を突き上げてラウドなノリが沸点に達したところで、叙情的な日本語詞で歌われる最新シングル「其限~sonogiri~」を聴かせると、TOSHI-LOWは客席へと飛び込んでいって「警醒」へ。オーディエンスに紛れて歌いながら“生きてろ。そしたらいつか仲間に巡り合うから”とMCした後に「PLACEBO」と次の曲を告げると、昼間に同じステージに登場したthe HIATUSの細美がゲスト・ボーカルで登場! 同じく客席の中に紛れながら貴重なデュエットを実現させた。

 そして、TOSHI-LOWは“2008年もラッシュではトリだったけど、実はあまり覚えてねぇ”と話を切り出し、当時にも今回と同じようなメンツが出ていたものの交流する気にもならなかったけれど、東日本大震災後の活動を通してRIZEともDragon AshともKen Yokoyamaとも仲間になり、自分自身も“今の方が強く歌える”とトーク。その気持ちを代弁するような「鼎の問」を聴かせると、ラストにはブラフマンが始まる半年前に阪神淡路大震災の被災地で生まれた名曲「満月の夕」を、なんと作者であるソウル・フラワー・ユニオンの中川敬を三線とボーカルでゲストに迎えてデュオで熱唱した。  20年という時の歳月に、様々な意味とメッセージを含ませた入魂のセットを終えるとステージ後方から満月の代わりに鮮やかな花火が上がり、この日の出演者たちの“絆”をもしっかりと表現したステージで締めくくってくれた。

SET LIST

  • 01. KAMUY-PIRMA
  • 02. THE ONLY WAY
  • 03. 賽の河原
  • 04. SEE OFF
  • 05. BEYOND THE MOUNTAIN
  • 06. 其限
  • 07. 警醒
  • 08. PLACEBO
  • 09. 鼎の問
  • 10. 満月の夕
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在日ファンク [ATMC]

Dragon Ashの余韻を背にオーディエンス達が集まってくるATMC。赤い照明の中、下半身が赤のお揃いのスーツに身を包んだメンバーが登場!ファンクビートに合わせてハマケンこと浜野謙太(vo)がクルリとターンをきめると、しょっぱなからキラーチューンの『根にもってます』で、興奮度はいきなり沸点超え!大歓声の中、キレッキレに開脚ダンスを披露するハマケンからもう目が離せない。シャウト&ターンを連続でお見舞いしたあとは、「新曲をやらせてください!」と『ぽいぽい』へ。更に攻撃的なシャウトが続く中、「みんな一緒にカモーン!」と新曲ながらも難なくみんな一緒に合唱できてしまうファンキー&キャッチーなかっこよさは偉大。

「すごい!楽しんでるね?みんなかっこいいよ!」「Dragon Ashがやって、在日ファンクがやって、BRAHMANがやります…すごいね!」「俺らの死に様見てくれ!」というハマケンの魂の雄叫びに激しい手拍子で応えるオーディエンス。性急なビートでたたみかける中毒性のあるサウンドで『ぜいたく』まで勢いそのままにかけぬけた。夜の野外、小雨というシチュエーションが最高にクールな演出となった腰砕けの40分だった。

SET LIST

  • 01. 大イントロ
  • 02. 根にもってます
  • 03. ぽいぽい
  • 04. むくみ(アフロver.)
  • 05. 爆弾こわい
  • 06. ぜいたく
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Dragon Ash

RUSH BALL 15周年の節目となった’13年のステージが鮮烈な記憶に残る、Dragon Ashが2年ぶりの登場。1曲目から『AMBITIOUS』が放たれると、観客は抑えきれない興奮を爆発させて踊る。続けて、Kj(vo&g)が「飛び跳ねろー!」と煽って、『Run to the Sun』で泉大津の地を揺らす。夕刻にRIZEでのステージを終えた、KenKenのベースラインがうねる「The Live」が披露されると、あちらこちらで観客はガッツポーズを掲げて歓声を送る。最初のMCでKjは、初開催されたRUSH BALLに出演したときから今に至るまでに、数々の苦難に直面したことを語った。それでもライブを続けてこれたのは、雨が降っても、泥だらけになっても楽しんでくれる沢山の観客がいたからこそだと真摯に感謝を伝える。更に、「俺たちはこれしかできねぇから…。跪いてすがってでも、ずっとやっていくから。とにかく、続けていくことが大事なんだ。人生を続けていきましょう」と伝えられた想いを胸に、これまでとは一転して歌われるミドルチューン『Life goes on』では大合唱が巻き起こった。

 今度は、「バンドマンがお金使って来てくれた人に、音楽を楽しむこと以外を要求するのは図々しいかもしれない。酷かもしれない。それでも、俺たちが小中学生の頃に、カッコいいロックバンドを見て、一生懸命練習してやっとプロになって、やっとこのステージに立てて。その夢の職業になって、こうやって話を聞いてくれる機会なんて滅多にないんだから。俺たちはここに立てたから、言ってもいいのかな。俺たちは前の人たちのおかげで、その前の人たちはその前の人たちのおかげで今がある。だから、いがみあっちゃダメだ。みんな幸せになっていこう」と、Kjが想いの丈と平和への願いを打ち明ける。そのまま、ラストは10-FEETからTAKUMA(vo&g)も参加した『Fantasista』へ。最後まで誠心誠意をもってぶつけられたステージは、最高潮のままフィナーレを迎えた。

SET LIST

  • 01. AMBITIOUS
  • 02. Run to the Sun
  • 03. The Live
  • 04. Life goes on
  • 05. 百合の咲く場所で
  • 06. Fantasista
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SUPER BEAVER [ATMC]

「10年バンドをやって、ようやく『RUSH BALL』へ出られました」。そう感慨深く語るのは、“ジャパニーズ・ポップ・ミュージック”を旗印に活動するSUPER BEAVERの4人だ。日が落ち始めたATMCへ光を注ぐように、煌めきに満ちたギターが印象的な『らしさ』から、リミッターは全開に! 続く『証明』では、オーディエンスひとりとしてもれることなく、その場にいる全員に語りかけるように歌うフロントマン・渋谷龍太(vo)。愚直なまでにまっすぐな声で“伝える”ことに全身全霊をかけた彼に、会場は瞬時に一体に!

MCでは息も絶え絶えにこのステージへの感謝を口にしてくれた。「(観てくれる)あなたたちありきのフェスタです。次はあっち(メイン・ステージ)でなんて、かっこいいことは言えないけど、“次の次”はあっちで会おうぜ」(渋谷)と、実に“らしい”言葉で続けたのはラスト『ありがとう』だ。渋谷の装飾を必要としない歌心に満ちたボーカルは、言葉そのものの力を増幅させ、私たちへ温かく降り注いでくる。目を輝かせ拳を突き上げるオーディエンスの姿に、ライブが持つ幸福感をひしひしと感じたひとときとなった。

SET LIST

  • 01. らしさ
  • 02. 証明
  • 03. 東京流星群
  • 04. ありがとう
  • RUSH BALL 2015
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KEN YOKOYAMA

 “ちょっと雨降ってきたね。でも、フェスはココからが正念場だから。今日はイケメンのバンドが多いから、オレは《妖怪チンゲチラシ》のつもりでやるわ”というMCで笑いも誘いつつスタートしたKen Yokoyama。ゆったりと太くラウドなギターを鳴らし始めると早くも歓声が起こり、一気にビートを加速させて初期からの人気チューン「Running On The Winding Road」に流れ込むと、ポツポツと降り出した小雨も忘れさせる盛り上がりへ。続いては、大きな日本国旗を肩にかけて“ラッシュボール、オレと一緒に歌ってくれ”とシンガロングを求めて、東日本大震災後に発表された12年のアルバム『Best Wishes』に収録された「Save Us」をプレイしてさらに高揚感を高め、煽らずとも自然に合唱とハンド・クラップに包まれた「Punk Rock Dream」でもはやピークタイムの様相に。パンクの奥義を知り尽くした演奏と楽曲とともに、別格の実力と百戦錬磨なキャリアの豊かさを感じさせるサウンドで圧倒した。

 ただ、パンク・ロッカーとしての筋の通ったスピリットを真摯に観客に突き付けたのはその後だった。“なんかこうやって日本国旗を振っていると右翼に思える? 脱原発と言うと左翼? そんなことねえよな。今日はパンクなバンドが多いから言わせてもらうけど、そんなんでいいのか?”と包み隠さない言葉で想いを伝えると、“震災で学んだことを歌うわ”と告げて「Ricky Punks III」へ。

後半は、来年の3月には8年2ヶ月振りの武道館公演を行なうことを伝えて“自力でやるのは大変なので、みんな都合をつけて来てくれよ”とのDIYな彼ならではのMCも挟みつつ、“ただ楽しむだけじゃなくて、何かを持って帰ってくれよ。楽しむだけならロックじゃなくてもいいんだからな、ラッシュボール!”と再び真摯なメッセージを投げかけ、アップ・テンポな「Let The Beat Carry On」を。ラストは「1、2、3、4まで言ったらBeliever歌ってくれっかな」と告げた後に「Believer」、そして最新シングルにも関わらず冒頭から大合唱となった「I Won’t Turn Off My Radio」で貫禄たっぷりに締めてくれた。

SET LIST

  • 01. Running On The Winding Road
  • 02. Save Us
  • 03. P.R.D
  • 04. Ricky Punks III
  • 05. WALK
  • 06. Let The Beat Carry On
  • 07. Believer
  • 08. I Won't Turn Off My Radio
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感覚ピ工口 [ATMC]

リハーサルから人気アイドルグループのカバーが披露されると、ATMCステージにみるみる観客が吸い寄せられていく。ステージに立っているのは、2013年に大阪で結成して以来、大躍進を続けている感覚ピエロだ。ラジオ風に自分たちを紹介して、呼び込まれる演出のテープをバックに登場。早くも型にハマらない、感覚ピエロの世界観が立ちこめる。

1曲目『Japanese-Pop-Music』で、観客は興奮しながらクラップを鳴らして出迎える。MCでは横山直弘 (vo&g)が、「あっちのメインステージには俺たちの大先輩ばっかりだけど、ヘッドライナーっていうのは、あなた達の心の中で決まるもんだと思うんです。今、観てるステージにあるその瞬間こそが、あなた達のヘッドライナーなんじゃないかなと思うんですけど…違いますか!? 今、俺たちにその時間を分けてくれてもいいですか!?」と、熱量たっぷりに投げかけた。

そのまま、ユーモア溢れる歌詞を、クセになるメロディに乗せた『O・P・P・A・I』へ。メインステージに向けて、“オッパイ!”と叫ぶ特大のコール&レスポンスが巻き起こる。摩訶不思議な叫びに吸い寄せられてか、小雨が降り注ぐ中まだまだステージにキッズが押しよせる。すかさず、横山が「ラスト1曲で、ロックキッズ魂を爆発させてくれますか!?」と煽って、『メリーさん』へ。最後まで、観客の心を躍動させたステージであった。

SET LIST

  • 01. Japanese Pop Music
  • 02. A-han!!
  • 03. She say OK
  • 04. OPPAI
  • 05. メリーさん
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10-FEET

この夏、『FUJI ROCK FESTIVAL '15』グリーンステージ出演など数々の夏フェスで日本全国を駆け巡る10-FEETが3年ぶりにメインステージに登場!お馴染みのSEがながれるとカラフルな10-FEETタオルが掲げられるこの光景は何度みても興奮してしまう。「怪我するなよー!いくぞー!」とヴォーカル&ギターのサビからはじまる胸熱な『風』でスタートをきると、今にも雨が振りそうな空の雲をふきとばすかのように、等身大のメッセージを歌にのせて真っ直ぐに語りかけるTAKUMA(vo&g)。恒例の(!?)「10-FEETでした!また会いましょう!…アンコールはじめまーす」のボケでしっかり笑いをとりつつ、更に「もっと来いよ!」とアオリまくり、『STONE COLD BREAK』へ突入!

雨がぽつりと降りだすが、それに負けじとオーディエンスは腕を突き上げ、ジャンプの嵐。「おまえらもっと来いよ!ここをライブハウスに変えようぜ!このまま一人も置いていかへんぞ!こけたやつがいたら起こしてやれ!goes on!」とTAKUMAが叫ぶと待ってましたとばかりの歓声が。「飛べ飛べ!」とにかく全力であおりまくるTAKUMAに「隣の知らない人とハイタッチや!」と言われれば、いつもはちょっと人見知りな人もやってしまう。ここで誰もが心のドアを開かれていることに気づくのだ。「もっといけるだろ?」NAOKI(b)も中指をたてて煽る。その後は、デス声と緩急で魅せるディープな『1sec.』、切迫感に満ちたメロディーや詞が心を震わせる『蜃気楼』、『その向こうへ』へとたたみかける。ライブ後半には、今日イチ激しいダイバーたちとバンドとの真剣勝負が繰り広げられた。

「まだ力残ってるか?今度はライブハウスで会おうぜ!」と『RIVER』のイントロが奏でられると割れんばかりの大歓声が巻き起こる。でっかいシンガロング全開で『RIVER』が終わるころには、2曲目で降りかけた雨もいつの間にか止み、ロック魂の宿ったステージのヴァイブスをそのままにKEN YOKOYAMAへと引き継いだ。

SET LIST

  • 01. 風
  • 02. STONE COLD BREAK
  • 03. goes on
  • 04. 1sec.
  • 05. 蜃気楼
  • 06. その向こうへ
  • 07. RIVER
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Wienners [ATMC]

去年9月の活動休止から約9ヶ月を経て、再び動き出したWienners。アサミサエ(vo&key&samp)とKOZO(ds)を迎えての新体制では初大阪ライブとあって、玉屋2060%(vo&g)は、「少し時間が押してるけど、1分1秒でも惜しい! トップスピードで!! トップスピードで!!」と声高らかに宣言! アサミサエの鍵盤が奏でるリフで、一気にフロアを踊らせる。玉屋は、「O・S・A・K・A!!」とコール&レスポンスで煽っていく。

 『シャングリラ』では、その名の通りフロアが桃源郷に導かれるような多幸感に包まれる。「好きな事をやれてる事の幸せを実感しています!」という玉屋の言葉からも、充電期間を敢えて持った事により、改めてバンドの大切さを感じている事が伝わってきた。

ハードコア出身の玉屋らしい『Justice4』 では、ハードコアに色鮮やかな鍵盤の音色が交じり、たまらなく気持ちよい。『レスキューレンジャー』はポップでキュートなナンバーながら独特の破壊力も兼ね備えており、フロアは狂喜の渦が巻き起こる。

ラストナンバーは、玉屋とアサミサエの声が響き合う『蒼天ディライト』。演奏が終わると、玉屋はギターを空高く投げ、そして見事にキャッチ! 久しぶりの大阪、それも新体制での大阪を、野外でやりきった満足感は相当なものだったはずだ。

SET LIST

  • 01. VIDEO GIRL
  • 02. シャングリラ
  • 03. Justice4
  • 04. レスキューレンジャー
  • 05. 蒼天ディライト
  • RUSH BALL 2015
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RIZE

KenKen(b&vo)本人によるサウンドチェックでは、ベースで『新喜劇のテーマ』を奏でたり、新喜劇のキャラクター“茂じい”の名文句の音程で「RUSH BALL楽しんだったらどーや!」と発するなど、彼の旺盛なサービス精神に会場も大興奮! そんなひとときを経て開幕したRIZEのステージは、音楽の歓びに満ちあふれた、でも壮絶な一幕となった。

ライオンのような金髪を揺らしつつJESSE(vo&g)が怒号のような雄叫びをあげるや、『LOVE HATE』で幕開けへ! グルーヴィーかつ心臓をわしづかみにするようなKenKenのベース・プレイ、涼やかな表情ながら地を揺らすかごとく強靭なリズムを刻む金子ノブアキ(ds)。加えてサポート・ギタリストが鮮やかな色を足した4人のロック・アンサンブルに、身体の内側から支配されていくようなこの上ない求心力を感じる。続く『PARTY HOUSE』でも煽りに煽るJESSEはもはや、最前線どころかステージを降りオーディエンスの中をもみくちゃになりながら先導。凄まじい音の嵐にのりながらも言葉ひとつひとつにパワーを込めて歌う彼の姿に応えようと、大観衆が拳を高く突き上げる様は何とも絶景だ。さらに『Get the Mic』『XL』など強大なロック・アンセムを連投。

ラストを飾る『カミナリ』では、最前線で暴れるファンの中から、小学生らしき女の子とそのパパをステージへ上げ、ふたりにマイクを託すJESSE。パパが歌えば女の子も懸命に歌う。その様子に笑顔をたたえながら一層キレキレのドラミングを展開する金子。加えてこれまで以上に自由度を増したKenKenの弦さばき、そしてJESSEらツイン・ギターの肌身をふるわす音の弾丸…。終盤にかけ何段階もギアを上げた彼らの原動力となったのは、小さな女の子と音楽を共有できた歓びからだろう。「これが音楽です。RIZE、ロックバンドでした!」とステージを後にした彼らに、観ているこちら側も思わずぐっとこみ上げるもののある、壮絶な音楽体験をもたらしてくれた。

SET LIST

  • 01. LOVE HATE
  • 02. NOTORIOUS
  • 03. Party House
  • 04. KAMI
  • 05. Get the Mic
  • 06. XL
  • 07. MUPPET
  • 08. Gushot
  • 09. カミナリ
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プププランド [ATMC]

ATMCステージも中盤戦。吉田拓郎の『結婚しようよ』にのせて、登場したのは神戸発のプププランド。 1曲目『BABY』を皮切りに、6月に発売されたばかりのミニアルバム『いつでも夢を』に収録されている、男子の衝動が甘酸っぱく綴られた『おっぱい』、ロマンチックなナンバー『ミスタームーンライト』を続けて披露。グッドメロディに乗せて、しっかりと聴かせる自分たちのスタイルを貫いたステージは、心地よく身体の奥底まで染み渡る。MCでは、「俺らをここまで連れて来てくれてありがとう。今度は僕たちが、あっちのステージに連れていくから!」と、西村竜哉(vo&g)がメインステージへの意気込みを投じる。そして、感情を一気にを爆発させて、叫ぶ様に歌われた『ミスタームーンライト』、アグレッシブに鳴らされた『ヘイガール涙をふいて』と続く。吉川淳人(g)と、田中隆之介(b)が身を乗り出して楽しそうに演奏する姿に、会場の熱気が更に高まる!

ラストには、「俺らはいつでもここにいるんで。“転がる石になれ”って偉い人が言ってたように、転がり続けてたら苔は生えないから…。心に苔が生えてしまった時は、いつでも来てください!

一緒に転がって、転がって転がって…前に進みましょう! そんな曲をやります!!」と西村が語り、『メトロ』でステージの幕が閉じた。

SET LIST

  • 01. BABY
  • 02. おっぱい
  • 03. ミスタームーンライト
  • 04. ヘイガール涙をふいて
  • 05. メトロ
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BIGMAMA

ベートーヴェンの第九のSEを切り裂く『No.9』で幕開けという粋なセットリストで、2年ぶりの泉大津フェニックスに降り立ったのはBIGMAMA!

「会いたかったよ『RUSH BALL』!」と想いの丈を告げながら、壮大なサウンドスケープで会場を軽々と包み込んでいく様は、2年という時間がこのバンドにもたらしたものを如実に物語るよう。一転、縦横無尽のバイオリンとバキバキのスラップベースがキマりまくる『Swan Song』は、チャイコフスキーの『白鳥の湖』を大胆不敵に再構築した、BIGMAMAにしか成し得ないハイエナジーなハイブリッドミュージック!

「全員でジャンプして泉大津をブチ抜こうぜ」なんて煽りも、実現しそうで不安になるほどだ(笑)。「どこの花火大会よりも、どこのテーマパークよりもブチ上げようぜ!」と、『荒狂曲“シンセカイ”』『秘密』と惜しみなくキラーチューンを投入し、その手を緩めずバンドの旨味と凄味を存分に見せていく姿は、小さなライブハウスから一歩ずつ階段を登ってきたバンドならではの真摯さを感じさせる。そして、「思い出のある曲を大阪のみんなに」と披露した『神様の言う通り』といい、ロックバンドとしてのプレイヤビリティとエモーション、ポップスターとしてのメロディセンスと華を共存させるバランス感覚はもう圧巻!

「去年の夏は何かしっくりこないなと思ってて、今理由が分かりました。『RUSH BALL』に出てないからだ(笑)。大阪の夏は『RUSH BALL』がないと終わらないよね!? ここにいるみんなじゃなくて、1人1人に届けたい。これからも『RUSH BALL』とロックバンドの力で、あなたの人生からモヤモヤをぶっ飛ばしたい。またこの場所で、ライブハウスで会いましょう!」。最後は、色とりどりのタオルが極彩色の景色を描いた『until the blouse is buttoned up』、「ここを音楽の楽園に変えてみせます」と誓った『Mutopia』と、ダンスミュージックではなくロックミュージックでエクスタシーへと導くこれぞBIGMAMAなフィナーレで、屈強のメンツ揃いの初日にしっかりとその名を刻み付けた。

SET LIST

  • 01. No.9
  • 02. Swan Song
  • 03. 荒狂曲"シンセカイ"
  • 04. 秘密
  • 05. 神様も言う通りに
  • 06. until the blouse is buttoned up
  • 07. Mutopia
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Rhythmic Toy World [ATMC]

入念にリハーサルをしながら、士気を高めていくRhythmic Toy World。一度、袖に下がる時にメンバーそれぞれが「みんなの愛をください!」と訴えかけて、その場を去る。SEに鼓舞されながら、勢いよく再度ステージに飛び出してきて、そのままの勢いでスタート。「最高の時間を作ろうぜ!」という内田直孝(vo&g)の呼びかけ通り、最高に盛り上がった状態で『波紋シンドローム』が歌われる。岸明平(g)と須藤憲太郎(b)が観客にハンドクラップを誘う。その後も歌詞に「大阪のみなさん!」と入れ込んだりしながら、盛り上げていく。観客も気持ち良さそうに踊ったり、ジャンプしながら、彼らの世界観へと巻き込まれていっているのがわかる。気が付くとフロア後方まで、観客で一杯になっていた。

去年、今年と2年連続で、大阪城音楽堂で開催の『RUSH BALL☆R』に出演していただけに、内田は「二度の『RUSH R』を超えて、遂に来ちゃったー!」と初出演の喜びを爆発させる。そして、自身の出身地である三重から来た観客に手を上げさせ、人数を確認すると、予想以上の多さに心から嬉しそうな表情を見せた。最後の楽曲となった『いろはにほへと』では、「いろはに」と「ほへと」で観客とコール&レスポンス! 去り際に、内田は「来年は、あちらで逢いましょう!」とメインステージを指差して力強く叫んだ。来年へと確かに繋げられた出番であった。

SET LIST

  • 01. 波紋シンドローム
  • 02. インスタントラヴァー
  • 03. s.m.p
  • 04. とおりゃんせ
  • 05. いろはにほへと
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SiM

イベントも中盤、少しばかり疲れを見せてきたオーディエンスに轟音で渇を入れたのはSiM。毎年、会場に最大級の砂塵を捲き起こしてきた彼ら。この日のステージも、どんなライブで魅せてくれるのか、スタンディングエリアには隙間もないほどぎっちぎちにオーディエンスが集結し、彼らの登場を待ち望んでいた。

緊張感高まるSEが鳴り響き、メンバーが登場するとフィールドから大きな歓声がわき起こる。彼らのステージの1曲目、起爆剤のように投下されたのは『Fallen Idols』!  SHOW-HATE(g)のギターの一音、たったそれだけが鳴るだけで会場のテンションの高ぶりが伝わってくる。全身真っ黒の衣装に身を包んだMAH(Vo)が重厚感あるレゲエサウンドにオーディエンスをどっぷりと浸からせていく。「本物を嗅ぎ分けろよ!」、MAHの言葉に煽られ、観客のテンションは天井知らずに上がっていく。「フェスでやるのは久しぶりです」と、次曲『JACK.B』へ。巨大なウォールオブデスが幾度となく作られ、ダイブやモッシュが次々にわき起こる。重厚感あるサウンドを観客にぶつけ、真っ向勝負をかけてくるメンバーの表情は終始ご機嫌だ♪ SIN(Ba)とGODRI(Dr)の剛毅なリズムはオーディエンスのステップを止めさせない。

 「大きな輪を作ろうぜ!」と、フィールド前方に大きなサークルを作り上げると『Faster Than The Clocks』で一気にモッシュタイムへ。さらに、『GUNSHOTS』、『Blah Blah Blah』と、休む暇なく強烈なサウンドが降りかかる。

 「この景色を見ると、夏も終わるんだなって思います。あと何回夏を数えられるんだろう…。たった一本のライブ、全力でキミたちに向かい合いたい。何を残すか、一生懸命考えて。明日を誰よりもかっこよくいきてください!」。MAHが語る言葉のあとに披露された『Amy』はオーディエンスの心に深く刺さっただろう。ラスト『KiLLiNG ME』、MAHがフィールドへ突っ込みシャウトをかますと、それを合図にダイバーが続々と発生。圧巻の景色を見せつけ、彼らの熱すぎるステージは終了。汗は一向に止まる気配がない。

SET LIST

  • 01. Fallen Idols
  • 02. JACK. B
  • 03. Faster Than The Clocks
  • 04. GUNSHOTS
  • 05. Blah Blah Blah
  • 06. Amy
  • 07. KiLLiNG ME
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密会と耳鳴り [ATMC]

ステージに現れるなりキメポーズ、そんでもってウサギの耳型カチューシャを投げまくる人を食ったオープニングで魅せたのは、この日一番の大抜擢!? フロム関西のガールズバンド、密会と耳鳴りだ。ド頭からお囃子の如くダンスビートでクラップを巻き起こし、その壮観に思わず「最高!」と漏らしつつも、大舞台にも臆することのないエロでキュートでアッパーなライブは、根底に流れる音楽へのピュアな想いが隠し味となってオーディエンスを掴んでいく。

「バンドを始めて4年、改名して1年、ずっと出たかった『RUSH BALL』にやっと出ることが出来ました。もらった25分間に全力をぶつけたいと思います!」(vo&g・鹿子ちゃこ)と、後半戦の『ドッグレース』では、ニャーニャー×ワンワンからA・T・M・Cにスイッチした見事なコール&レスポンスも(笑)。

「高校のときから『RUSH BALL』に毎年1人で来てて、長い道のりを1人で歩いて、でもこのライブの一体感がすごい好きで。今日はホンマに感激してます!」(b・よね)、「最後は浮気されたときの曲をやります(笑)。こんな大勢の前で出来るとは思わんかった。今日イチの盛り上がり見せてや!」(鹿子)と、有言実行のラストは『彼と私と二号』で。関西のバンドの大いなる目標であり夢のロードが今でもしっかりと続いていることを、そのまばゆき可能性と共に照らしてくれたライブだった。

SET LIST

  • 01. 正義とは悪
  • 02. ディスコ
  • 03. ドッグレース
  • 04. 彼と私と二号
  • RUSH BALL 2015
  • RUSH BALL 2015
  • RUSH BALL 2015
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the HIATUS

the HIATUSの'15年の夏フェスを締めくくるステージとなった『RUSH BALL 2015』。前方には、早くから大勢のオーディエンスがつめかけ、熱気ムンムンとなった13時のメインステージにメンバーが登場!1st収録の『The Flare』からスタートし、細美武士(vo&g)の伸びやかなヴォーカルが晴れた空に響き渡る。

「なんだか東京は涼しくなってきて、夏が終わりかけてんな…と思ったけど、大阪にはまだ夏があったね!今日は目一杯はしゃいで夏の締めくくりにしたいと思います!」というゴキゲンな細美のMCに続き、『Storm Racers』では、気持ち良さそうに歌う笑顔に答えるように、早くもダイブやモッシュが出現。続く4thアルバム『Keeper Of The Flame』からの2曲ではサンプラーを操作する細美。ヒリヒリするような音のぶつかりあいから、伊澤一葉(key)のドラマチックなピアノや柏倉隆史(ds)の徐々に熱をおびるドラミングがじわじわと衝動を高めていく。熱狂するオーディエンスに応え、この夏最後のフェスを思いっきり楽しむ細見のテンションは高く、『Lone Train Running』のAメロの途中で「最高!」と思わずもらすほど。

「the HIATUSはいつもはダークな感じなんですが…こんなに夏で、晴れてると気持ちいいわ!昼間にライブできたことが本当にうれしい!」「来年早々には新しい曲を届けるから楽しみにしてください」と嬉しい報告も。『Insomnia』では伊澤一葉(key)の美しく力強いサウンドが基盤となり、両手をひろげエモーショナルに歌う細美のヴォーカルはのびやかさを増していく。『紺碧の夜に』では、サークルモッシュやダイブ最高潮に。メンバーそれぞれが放出する熱がひとつになりこちらまで届いてくる。『Silver Birch』のサビ前では、「今日、この祭り夜まであるんでしょ?俺たちサビあと一回しかねーんだよな…」と夏の終わりを惜しむかのようにつぶやく細美。きらきらと眩しい音を紡ぎ出すバンドの熱さと輝きに応じるかのように、自然と会場が一体化するハッピーなステージとなった。

SET LIST

  • 01. The Flare
  • 02. Storm Racers
  • 03. Thirst
  • 04. Unhurt
  • 05. Lone Train Running
  • 06. Insomnia
  • 07. 紺碧の夜に
  • 08. Silver Birch
  • RUSH BALL 2015
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This is Not a Business [ATMC]

ATMCステージ2番手は、今年3月にメジャーデビューしたばかりの謎多き天狗バンド・This is Not a Business。6月にボーカリストが脱退し、バンドはすぐさま新しいボーカリストを募集してきた。さらに募集概要の中には“RUSH BALLに出れる!”という言葉が…。そう、新ボーカリストは加入後すぐにライブデビュー、しかもそのデビューステージがこの「RUSH BALL 2015」なのだ。

オーディエンスらの期待が高まる中、1曲目「BUMP OF CHIKEN」の『天体観測』でライブスタート!! ヒット曲として馴染みがあることもあり、初っ端からフィールドは大盛り上がり♪ 次曲『AKANE CHAN』では、フロントマンとしてステージを盛り上げようと新ボーカリストに多少の緊張感を感じながらも、がむしゃらに歌い上げる姿が印象的だった。

「こんにちは、天狗バンドです!このまま最後までぶっ飛ばしていきましょう!」と、『NEW ROMANTIC』、『SWEET CANDY』と立て続けに披露し、否戸田雲仙(g)ら楽器隊も分厚く重厚感あるサウンドで新ボーカリストを支えていく。ラスト『OK GO』まで、オーディエンスらのモッシュ&ダイブも重なりステージは豪快に突き進み、あっという間に終了。これからの彼らの動きに注目したい!

SET LIST

  • 01. 天体観測
  • 02. AKANE CHAN
  • 03. NEW ROMANTIC
  • 04. Sweet Candy
  • 05. NOIZE
  • 06. OK GO
  • RUSH BALL 2015
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RAZORS EDGE

 5月9日に大阪城音楽堂で開催された『RUSH BALL☆R』にも出演したRAZORS EDGEが『RUSH BALL』本体にも出演。リハーサルの時点から本番同様ぶっ飛ばし、既にフロアは興奮状態に。改めてKENJI RAZORS(vo)がRAZORSのタオルを掲げて登場すると、観客も同じタオルを掲げて迎え入れる。初っ端からハードコアなナンバーで突き抜けていく中、3曲目「TRAIN TRAIN TRAIN」ではメロディアスなパンクを鳴らす。KENJIはステージからフロア手前の柵まで降りて行き、観客にもみくちゃにされながら叫ぶ。そして、またステージへと戻り、バスドラへ駆け上がり、ジャンプして曲を終わらす。気合い十分な事が伝わってくる。MCでKENJIは、「最初に話をもらってから、半年くらいはATMCステージだと思ってた! 大きいメインのステージだけど、いつも通りライブをするぜ!」と普段ライブハウスを大切にしているバンンドマンらしい言葉を放つ。続く、「CLOSE GAME」では終盤ディレイがかかり、残響音が気持ちよく耳に入ってくる。勢いの中にある何気ない繊細な音は、キャリア約20年のバンドの成せる技であろう。

 TAKA BEEF(g)が屋台エリアで飲食店を出している事も触れ、「メインステージに出ているバンドマンで、同時に店を出している人間は初めてちゃう!?」と笑うKENJI。10月7日に5年7ヶ月ぶりにオリジナルフルアルバムを発表する事も話し、収録曲の中から、より過激なスラッシュナンバーを2曲立て続けに披露する。さっきまでのどかなMCを楽しそうに聞いていた観客は、打って変わってモッシュの嵐に! 観客に対し、怪我のないようにしっかりと促すあたりも、大人のバンドの貫禄を感じる。そして、KENJIも勢い余って、フロアにいる観客に向かってダイブ! ラストナンバーは、「MOUNTAIN MOUNTAIN」。まるでラモーンズを彷彿させるかのようなシンプルでキャッチーなパンクナンバーに合わせ、KENJIは観客の上を転がりながら、フロア後方まで運ばれる。バンドマンと観客の信頼があるからこそ出来るパフォーマンスは、壮観であり、美しい。最後、ステージに戻ってきての「おーきにー!」と叫んだKENJIの姿は本当に清々しかった。

SET LIST

  • 01. Glow in the dark
  • 02. Razors Edge Is Most Thrash
  • 03. TRAINTRAINTRAIN
  • 04. CLOSE GAME
  • 05. JUSO CRAZY NIGHT
  • 06. A.P.T.N
  • 07. RAW CARD
  • 08. UGLY KID
  • 09. PUNKADELICK
  • 10. LIVINGDEAD
  • 11. SONIC!FAST!LIFE!
  • 12. MAGIC NUMBER
  • 13. More Soul For Beat
  • 14. MOUNTAIN MOUNTAIN
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サイプレス上野と口ベルト吉野 [ATMC]

今年のATMCステージの先陣を切って登場したのは、4年ぶりのRUSHBALL帰還となった横浜発のサイプレス上野とロベルト吉野。まずはDJのロベルト吉野が2台のターンテーブルでスクラッチを交えつつヒップホップなムードを高めると、“4年ぶりに帰ってきたぜ。ぶっかますぜ”と煽りつつラッパーのサイプレス上野が登場して「ぶっかますぜ」へ。曲後半には吉野が客席に飛び込んでオープニングからテンションを高めると、アーバンなトラックも心地よい「よっしゃっしゃっす〆」を挟んで、後藤まりことのジャンルを越えたコラボでも話題を集めたメロウな「ちゅうぶらりん」を披露した。

 中盤は“前回にやった時は(メイン・ステージの)撃鉄に対抗するために消化器を撒いて。4年の謹慎期間を経て”と笑わせながら、夜にはターンテーブリスト日本一を決めるコンテストに関東代表として出演する吉野がスクラッチで「メリーさんの羊」「チューリップ」を即興でプレイ。そのまま1MC+1DJのフリースタイルで再び煽ったところで、後半はスペシャル・アザーズとのコラボ曲「DOOR」と続け、“両手を天高く上げて、音を鳴らせ”で一体感を高めるライブの定番「ヒップホップ体操第二」を。ラストは“飛ぶしかねえ”のリフレインでジャンプを誘う「ホッピン!」で最後までダンサブルに盛り上げた。

SET LIST

  • 01. ぶっかます
  • 02. よっしゃっしゃっす〆
  • 03. ちゅうぶらりん
  • 04. Bay Dream ~from課外授業~
  • 05. DOOR
  • 06. ヒップホップ体操第二
  • 07. ホッピン
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FIRE BALL

『RUSH BALL』プロデューサーGREENS力竹氏より両日ソールドアウトのおめでたいご挨拶を受けて、栄えある今年のトップバッターを飾ったのは、7年ぶりに泉大津に帰ってきてくれたFIRE BALL!

この日は地元横浜で主催イベントが控えているにも関わらず大阪まで馳せ参じた(!!)男気にグッとくる。しょっぱなの『LIGHT UP THE FIRE』の地鳴りのようなオープニングに呼応するかのように、オーディエンスもゆっくりとタオルを掲げていく。そして、いきなりの盛り上がりでなだれ込むように続く『サバイバー』。「今日は10-FEETもBRAHMANもSiMも出る。いろんなヤツが出るけど、体力残そうと思うなよ~!」。そう、周りを見渡せばフラッシュバックする、あの光景。7年前のあのときも、初見もジャンルも関係なく引き込むパワーに圧倒されたのを思い出す。心地よいビートに揺れる『REGGAE BUS』、「今日来てる全てのコンプレックスを抱える人に捧げます!」と歌われた『俺とお前とボブマーリー』のドラマチックな掛け合いも楽しい。数え切れない拳が突き上がった『FIST & FIRE』といい、代わる代わる風景を変えるセットリストは、FIRE BALLのオイシイとこどりの絶品メニュー。バックを支えるHome GrownのI-Watch(g)のシビれるギターに誘われながら、ビシビシメッセージを叩き込んでいくFIRE-B。『BRING IT ON』では「カメラさん今の押さえました?」と思わず漏らすほどのタオル舞う絶景が誕生。

「レゲエでサークルモッシュが観たいなぁ」なんてMCには、火が点いたように飛び跳ねてステージ前に駆け寄るオーディエンス!ラストの『WONDERFUL DAYS』まで怒涛の全12曲が終わる頃には、泉大津フェニックスにピースフルな空気が充満。「息が合うってのはこういうヤツ、ステージが1つになれるヤツ。こういうことで世界を変えたいし、こういうことでしか世界は変わらないと思う。“ジャンル”はあっても“壁”はない」。ふと振り返ればいつの間にか大挙していたオーディエンスのその笑顔に、彼らの言葉はしっかりと刻み込まれていた。

SET LIST

  • 01. LIGHT UP THE FIRE
  • 02. サバイバー
  • 03. STAY POSITIVE
  • 04. REGGAE BUS
  • 05. 俺とお前とボブマーリー
  • 06. FIST & FIRE
  • 07. ヤーマン刑事
  • 08. BURN BAD MIND~KOOMINA(SOCA)
  • 09. BAD JAPANESE
  • 10. BRING IT ON
  • 11. ONE LINK
  • 12. WONDERFUL DAYS
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Keishi Tanaka [Opening Act]

「RUSH BALL 2015」の開催に祝砲を打つべく、オープニングアクトとして登場したのはKeishi Tanaka! 2013年ATMCステージの出演以降、2度目の出演となる彼。今年はメインの大きなステージからご機嫌なサウンドを鳴らし、オーディエンスを楽しませてくれた。「Hello! RUSH BALL〜♪」と1曲目『Crybaby’Girl』でライブスタート。

この日はインストゥルメンタルを含む9人編成のバンドセットで楽曲を披露。ベースのうねりに身体を揺らし、芝生の上で気持ち良さそうに踊るオーディエンスたち。フィールドに広がるような、伸びやかな歌声が印象的な『Wonderful Seasons』、身体を目覚めさせる壮快なサウンドの『素敵な影の結末』と次々に楽曲を鳴らしていく。

「早起きしてくれたんですか? RUSH BALL、Keishi Tanaka名義ではこのステージは初めて。僕から始まる今年のRUSH BALL、最後まで楽しんで♪」と、『Foggy Mountain』でオーディエンスとともにコール&レスポンスで一体感を作ると、『あこがれ』では優しく雄大な歌声で聴く者の心をぐっと掴んでいく。そしてラスト、「僕はもうすっかり楽しい♪ 最後にもう少し踊りますか♪」と『Floatin’ Groove』のハッピーなサウンドで締めると、全6曲のステージが終了。  

初っ端から気持ち良い〜最高のライブでスタート♪ さぁ、ここから「RUSH BALL 2015」、始まります!!

SET LIST

  • 01. Crybaby's Girl
  • 02. Wonderful Seasons
  • 03. 素敵な影の結末
  • 04. Foggy Mountain
  • 05. あこがれ
  • 06. Floatin' Groove
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RUSH BALL 2015 1st Day

RUSH BALL 1日目オープンしました!


[RUSH BALL 2015 Live Report]
photo by
田浦ボン
Yukihide[JON...]Takimoto
待夜由衣子
Hoshina Ogawa


text by
奥“ボウイ”昌史
鈴木淳史
黒田奈保子
後藤愛
岡田麻美
吉本秀純
大西健斗

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