LIVE REPORT

See You Next Summer?




ゲスの極み乙女。 [ATMC/Closing Act]

[Alexandros]の壮絶なステージからのバトンを受けて、ATMCのClosing Actを担うのはゲスの極み乙女。の4人だ。リハから大盛況だったため、「花火のあとにライブをやると思わなかったし、リハで盛り上がったからもうライブできないのかと思っちゃった」というフロントマン・川谷(vo&g)の心配をよそに、1曲目『パラレルスペック』から大歓声に包まれるATMC。低体温な川谷の歌声が、サビでは感情のリミッターを振り切るほどの爆発力を見せ、一気に場をつかんでいく。不条理な歌詞が脳内を占拠する『餅ガール』、その場の全員が声を合わせた『ドレスを脱げ』と、もはや会場はダンス空間へと変貌! さらに、どこにそんな体力が残っていたのかと思うほどに、夢中で踊り楽しむオーディエンスにはこの上ない至福の表情が浮かんでいる。彼らのステージの凄まじさを証明する、何よりの証しだ。

「この景色をここで見られて本当によかった。来年は一番デカいステージのトリをやります」(川谷)なんて宣言も飛び出すも、あながち夢物語に思わせない説得力が彼らのパフォーマンスに詰まっているのだ。

続けざまに新曲『猟奇的なキスを私にして』、特大のキラーチューン『キラーボール』をブッ放すも、オーディエンスは満足してくれない。「夜に似合う曲を」(川谷)とセレクトした叙情的な『ユレルカレル』をアンコールに、濃厚な大団円を迎えた。 2010年代のダンスロック・ムーブメントをまるごとのみ込み、新たなサウンド・スケープをもたらした脅威のニューカマー。その存在感で堂々RUSH BALL 2014のClosing Actを飾ってくれた。

  • 01. パラレルスペック
  • 02. 餅ガール
  • 03. ドレスを脱げ
  • 04. 猟奇的なキスを私にして
  • 05. キラーボール
  • 06. ユレルカレル



[Alexandros]

RUSH BALL 2014のステージのトリを盛り上げてくれたのは[Alexandros]。カウントダウンのSEが流れ、赤い照明が煌煌と光ったと思いきや、爆音の特攻が弾け1曲目「Starrrrrrr」でライブスタート! 夜を鮮やかに彩るように眩く、絶妙な圧を感じるサウンドでオーディエンスを踊らせる。心地よい音のシャワーを全身に浴び、歓喜の表情を見せる観客の姿には疲れは一切見えず、このトリのステージをどこまで楽しませてくれるのか、最後までとことんやってやろうじゃないかという気迫すら感じさせる。「お前ら全員踊らせます!!」、川上洋平(Vo&G)がシャウトしたその言葉通り次から次に繰り出されるサウンドは"キタァ!!"と思わず叫んでしまうほど最高に気持ちの良いものばかりだ。次曲「Run Away」、庄村聡泰(Dr)のソリッドなスナップの効いたリズムに、磯部寛之(Ba)の妖しげなグルーヴが重なり、フィールドを酔わせる。川上のハイトーンボイスは耳の奥、脳みその中まで染み込んで全身を巡っていく。白井眞輝(Gu)の奏でるギターのリフがバンドの姿を美しく昇華していく。メンバーがふと口にした「あーー気持ちいいーー♪」、その言葉はオーディエンスの気持ちも同じだろう。MCでは幾度とステージに立ってきたRUSH BALLでずっと夢見てきたトリのステージに立てたことに感謝の気持ちを伝え、その気持ちを音に替える。続く4曲目には「暴れ倒してください!」と、6月にリリースした9枚目のシングル「Droshky!」を放つ。ストレートでぶっといロックサウンドが会場を一体化させていく。メンバーそれぞれの楽器一音一音が際立つ「city」では、スタイリッシュなのにタフで、ソリッドでいて重厚感ある楽曲に美しさすら感じさせる。「世界一、本当の一番を目指して次のステージへ進みます!」と、熱い意思をオーディエンスに伝え、本編ラスト「Adventure」へ。柔らかく、優しく問いかけるように、言葉をしっかりと伝えながら歌い上げる川上の姿に目が離せなくない。「まだ帰りたくないなーー」と呟いた川上の想いはファンの皆も同じ気持ちだ。盛大なアンコールの声に応え、最後の楽曲として届けられたのは「Kick&Spin」! 帰路につこうとした観客を一斉に呼び戻すほどテンションの高いサウンドに魅せられ、メンバーもオーディエンスも最後の力を振り絞り、一緒になって騒ぎまくる! 川上はステージ上で遊び回り、最後の瞬間までこのステージを堪能しているようだ。本イベントのクライマックスにふさわしい、凝縮された全7曲はあっという間に終了した。ギターを高く高く掲げ、オーディエンスの声援を浴びる川上の姿は本当に気持ちが良さそうだ。最後にメンバー4人全員が手を取り、会場にいるすべての人に感謝の気持ちを伝えると、フィナーレを祝うようにステージ後方に大きな花火が上がった。

  • 01. Starrrrrrr
  • 02. Waitress, Waitress!
  • 03. Droshky!
  • 04. Run Away
  • 05. city
  • 06. Adventure
  • En. Kick&Spin



MO'SOME TONEBENDER [ATMC]

 すっかり陽は落ち、夜の帳が降りるATMCに、電光掲示板付のヘルメットに電飾輝く衣装を身にまとい、"祭"と書かれた巨大なうちわを手に現れた武井(b)。もうこれだけで、タダ事じゃない(笑)。(※電工掲示板には"RUSH BALLへようこそ"、"モーサム7年ぶり ごぶさた よろしゅうお願いします"などと出る懲りよう(笑))。そんなインパクト大の登場シーンを音で超えていく、ノイジーなディストーションギターとグラマラスなビートで、ド頭から凄まじい破壊力で聴かせる超重量級ダンスナンバー『FEEVEER』をぶちかます!! 今をときめくサカナクションの直後ということでいささか不安だった状況も一変、鳴り響く無敵の爆音を聴き付け集まった多くのオーディエンスがジャンプする光景は、もう痛快!

 「7年ぶりやっちゅうねん! その鬱憤を晴らすために来たんで、そういうやつをやります」と、百々(vo&g)の開戦の咆哮と共に鳴らされた名曲『ロッキンルーラ』は只々圧巻。この日観た全てのアクトの記憶を上書きするような、強烈にエモーショナルなサウンドには、心底シビれた。

 そして、「グッドイブニング、RUSH BALL。実に7年の月日を経て帰ってきたぜ。いっぱいお酒を飲んで、いっぱい騒ごうぜ!」(武井)と披露した『Have you ever seen the stars?』は、晴天の泉大津フェニックスにまるで轟音の雨を降らせるかのよう。最後のトドメは、またも代表曲にして名曲『未来は今』、ラストの『Shining』と、徹底的に音でブチのめす問答無用のセットリスト...もうモノが違い過ぎます。

 モーサムが拳を上げるのは、共有というよりは共闘のそれ。キラキラではなくギラギラ。鳥肌が止まらない。理由は分からない。それがロックで、それがライブだ。

  • 01. FEEVEER
  • 02. ロッキンルーラ
  • 03. Have you ever seen the stars?
  • 04. 未来は今
  • 05. Shining



サカナクション

すっかり暗くなったステージに姿を見せたのは、ラップトップの前にクールにたたずむサカナクションの5人。今年はトリ前での登場だ。「Ame(B)-SAKANATRIBE MIX-」の冒頭でグリーンのレーザー光線が"RUSH BALL"の文字と"サカナクション"の文字を闇に映し出すと、毎年RUSH BALLを締めくくるとともに夜をアゲてくれる恒例となったこの光景に待ってましたとの大歓声が会場を包む。ステージ全体に幻想的なアートを描くレーザーにどっしりとしたビートとエレクトロサウンドが絡みあっていくにつれて、開放的な野外をクラブ空間へと変えていく。そしてそのまま「ミュージック」へ。途中でバンドセットに転換すると「行くぜー!」と山口一郎(vo.g)が叫ぶ。このドラマティックな展開がたまらない。「こんばんは!僕たち、私たちサカナクションです!」と続く「夜の踊り子」では、のびやかな山口一郎のヴォーカルがひりひりと胸をわしづかみにしてくる。「みんなまだまだ踊れるかーー!」とそのままの勢いで「アイデンティティ」へ突入!これがないと夏は終われないとばかりにみんなで叫ぶサビの多幸感はもう極上だ。アウトロからレーザー光線がまたも放たれシームレスに「ルーキー」につながる美しい流れは圧巻。最後は豊かな多重コーラスが美しい「Aoi」でオーディエンスをめくるめく高揚の音世界へ誘った5人。コンパクトなセットに凝縮された純度の高い貫禄のライブをみせてくれた。

  • 01. Ame(B)-SAKANATRIBE MIX-
  • 02. ミュージック
  • 03. 夜の踊り子
  • 04. アイデンティティ
  • 05. ルーキー
  • 06. Aoi



the chef cooks me [ATMC]

『RUSH BALL』本編への出演は実に2008年以来となる、the chef cooks me。シモリョー(vo)を中心とした7人ものメンバーがステージに所狭しと並ぶ中、まずは『流転する世界』で幕開けに。どこか無国籍ムードのサウンドはこの上なくピースで浮遊感に満ちている。そろいのストライプの衣装もキュートで、何だか絵本の中から飛び出してきた旅楽団のようだ。「いろいろあったこの6年間、もう『RUSH BALL』に出られることなんてないかと思ってた! でも戻ってこれました」とシモリョーがこのステージへの歓喜を口にするや、『ケセラセラ』へ。曲中の"未来は夢じゃない"との言葉は、雄叫びのように歌う今の彼らの姿と重なり何とも胸を熱くさせる。続いて、大阪の環状線を舞台にした『環状線は僕らをのせて』では、指揮者のように場を操るシモリョーと、女性ボーカルの掛け合いが何とも心地よい。さらに「楽器より何より最高なのはみんなの声ですね」とシモリョーが語れば、一層大歓声で応えるATMC。ポジティブで明朗な音世界とは裏腹に、一音一音に命をかけるようなそのステージングに、今宵への決意が垣間見えるのだ。「音楽好きが集まると何でもできる気がします。救われるね」としみじみ語ったシモリョー。ラスト『song of sick』では客席へ飛び込みもみくちゃになりながらの熱戦で大団円を迎えた。音楽を媒介に、アーティストとオーディエンスの屈強な繋がりを見せつけてくれた彼ら。自然と目頭が熱くなる素晴らしいアクトをもたらしたthe chef cooks meに拍手!

  • 01. 流転する世界
  • 02. ケセラセラ
  • 03. 環状線は僕らをのせて
  • 04. 適当な闇
  • 05. song of sick



SiM

モッシュ、ダイブにサークルモッシュ、そして目の前が霞むほどの砂塵を巻き起こし、この日一番の狂悪なステージを見せつけてくれたのがSiM! 本イベント2度目の登場ながら、すでに出演常連バンドのような異様な盛り上がりに、オーディエンスは埃まみれになりながらも狂喜乱舞して踊り暴れまくった。これからのステージに危険を知らせるよう赤いランプが光り、サイレンが鳴り響く中、1曲目に打ち放ったのは「Blah Blah Blah」! 初っぱなから強靭なサウンドがフィールドにぶち込まれ、MAH(Vo)が「もうモッシュできるバンドはいねーぞ!! ぬるいことやってんじゃねーぞ!動けーーーー!」と煽ると、ここは砂漠かっちゅーくらいの砂塵を巻き起こし、オーディエンスはモッシュにツーステップにヘッドバンキングにと踊り叫び、バンドの煽りに応えていく。「Faster Than The Clock」「WHO'S NEXT」と、パワフルな楽曲陣が次々に打ち鳴らされていく。ポップなのに癖があって、軽快と思いきや瞬間で重厚なリズムへと変化する。ジャンルなんて関係なく、ひたすらに"イイ音楽"を鳴らし続ける彼らのサウンドにハマると、もうあとは抜け出せずズブズブとハマっていくしかない。続く5曲目「Same Sky」、先ほどまでのパワフルなステージから一転、レゲエの緩やかなリズムに乗せ、まるで子守唄のように優しく柔らかい世界観でオーディエンスと共にシンガロングしていく。「来年もここで会いましょう!」と、来年のRUSH BALL出演枠を予約(!?)すると、次曲「Amy」でラストへ向けてテンションはさらにヒートアップ! ギターの美しい旋律、ドラムのど真ん中を突くリズム、鼓動のように弾くベースのビート、すべての音が地響きが起こすようにフィールドに染み渡っていく。ラスト「f.a.i.t.h」、怒濤のリズムが流れ出すと、フィールドへ飛び込んだMAHは自分たちが信じる音楽を、言葉を、1音1音大切に、確実にオーディエンスへ届け、全7曲のステージが終了した。。暴れたおすだけじゃない、自分たちの想いをしっかりと形にし、手は届かずともしっかりと受け渡してくれた彼ら。ステージを去ったあとも大きな賞賛の拍手が送られていた。

  • 01. Blah Blah Blah
  • 02. Faster Than The Clock
  • 03. WHO'S NEXT
  • 04. KiLLiNG ME
  • 05. Same Sky
  • 06. Amy
  • 07. f.a.i.t.h



Northern19 [ATMC]

ギターボーカルの笠原は、満面の笑みでダブルピースをしながら登場。「まだまだ夏を終わらせないぞ!」と笠原が宣言して、始まったNorthern19。その名も「SUMMER」という夏まんまの爽快なナンバーで走り出す。2曲目「YES,I CAN FLY」では、ベースボーカルの井村が歌う。メロディックなナンバーを、ふたりのボーカルが歌うのが、このバンドの最大の魅力ではなかろうか。曲終わり、笠原は久々にRUSH BALLに出れた喜びを激し過ぎるジェスチャーで語る。本番前、楽屋エリアで待機する笠原を目撃したが、その時点から緊張感に溢れながらも今にも爆発しそうな興奮しきった感じが伝わってきていた。その勢いのまま、スピード感ある「SOS」を披露し、観客エリアも燃えたぎる。  少し夕陽が顔を出してきたロマンチックな時間帯になったところで、笠原はいきなり直立不動で「よろしくお願いします!」とマイクを通さず叫ぶ。そして、再び久々に出られた喜びに触れ、だからこそ自分たちもパワーアップしている事をアピールした。ただただ音楽が好きな事が感じられ、そして次に歌われたのは6月に発表された最新アルバム収録の「TONIGHT,TONIGHT」。今までのナンバーと一転して優しく歌いかけられるメロウなナンバー。夕陽の中で聴くだけに、より感傷的な気持ちになる。

 そんなハイライトシーンの後も、躍動感溢れるギターリフが堪らない「MORATORIUM」と続く。ラストの「STAY YOUTH FOREVER」では、肩車された観客同士が肩を組んでステージを笑顔で見つめる。演奏を止めても、「オーオーオー!」という合唱は鳴り止まない。最後は、笠原が観客に向かって深く長い礼を...。彼らの誠実で真っ直ぐな心意気が見事に届いたライブであった。

  • 01. SUMMER
  • 02. YES, I CAN FLY
  • 03. SOS
  • 04. TONIGHT, TONIGHT
  • 05. MORATORIUM
  • 06. STAY YOUTH FOREVER



ストレイテナー

少し日も傾き、肌をさすような日差しも落ち付いた夕暮れの入口。柔らかな風が頬をなでるメインステージに昨年に続いて登場となるストレイテナーが颯爽と現れた。いきなり「melodic storm」の珠玉のメロディに心の奥をぐっとつかまれるよう。心地よい音に包まれる感覚に酔っていると「Blue Sinks In Green」の性急なビートとタイトなギターアンサンブルが容赦なくブチ上げモードに突入。「ディスコが終わったら夏は終わりか!?(The telephonesの次に登場)」と煽るホリエ(vo&g&key)に応えようと、オーディエンスの拳が上がる様子がモニターに映し出される。「まだまだ踊れるでしょ!?最新の曲をRUSH BALLに捧げます!」と9月に発売予定のシングル「冬の太陽」に収録の新曲「The World Record」を披露。挑発的でダークなサウンドとシャウトが印象的だ。その流れで6月発売のシングル「Super Magical Illusion」へ続き、最新のテナーを余すところなくライブで表現。「ここから2分間はYES, SIRで応えてください!」との言葉を合図に「YES, SIR」では、OJ(g)のブルースハープが炸裂。そして破壊力のあるダイナミックサウンドに染みるメロディが真骨頂といえる「シンデレラソング」へ。ここまでほぼMCなしで駆け抜けた彼ら。「ありがとうございました!10年間お世話になっているRUSH BALLで、最多出場バンドになろうとしているんですけど。来年も出たいと思います!」というホリエの言葉に会場は大歓声。ラストナンバーの「REMINDER」では、それに応えるように奏でられた空に吸いこまれるようなギターアルペジオとせつないメロディの応酬に魅了される。最後は4人で肩を組み深々と頭を下げる姿が。3年ぶりのニューアルバムのリリースを控え、彼らが新たなステージに向かう意気込みが伝わってきた。

  • 01. Melodic Storm
  • 02. Blue Sinks In Green
  • 03. From Noon Till Dawn
  • 04. The World Record
  • 05. Super Magical Illusion
  • 06. YES,SIR
  • 07. シンデレラソング
  • 08. REMINDER



神聖かまってちゃん [ATMC]

 次から次へとライブを繰り広げるロックフェスやサーキットイベントでは、リハはないに等しい。よって本番直前のサウンドチェックがそれを兼ねることになるのだが、これを逆手に取って本番への序章としてしまうような、したたかなアクトがいる。この日のかまってちゃんがまさにそうで、「心肺停止になるまで盛り上げてやるからなー!(笑)」「俺は大阪のテンションが大好きなんだよ!」と、ハイテンションでオーディエンスを煽りまくるの子(vo&g)。「この一瞬で全部解き放ってやろうぜ、お前らもみんなメンバーだからな」と、観る者のハートに火をくべる叫びの連続で、スタート前からATMCの準備は万端。

 そして、「ポップロックバンド・神聖かまってちゃん、ここに降臨しました。いくぜー!!」と、いきなりの代表曲にして名曲『ロックンロールは鳴り止まないっ』で、その衝動を燃やし尽くすようなステージを展開。マイクスタンドをなぎ倒し扇動するの子も、「サンキュー大阪! お前ら最高だ!! でも、ここにきてバラードやります」というツンデレぶりで(笑)、『コンクリートの向こう側へ』を披露する。

 続いて、の子がギターをタブレットに持ち替え、アンプの上で天を仰ぐように歌ったのは、ドリーミーなビートチューン『ロボットノ夜』。そこからの絶景に、「結構人集まってんじゃんか! メインでもよかったんじゃないか!?」と思わず笑みが漏れるのも納得か。エキセントリックかつサイバーな『ゆーれいみマン』では突如ステージから飛び降り、ラストは、mono(key)がエレバッドにスイッチし繰り出す躍動のビートに、「大阪! RUSH BALL!!」コールを乗せ、ギターを投げシャウトした『自分らしく』で怒涛のエンディング!

 「最高やねん! ホントや! 俺らよりお前らが最高やった」とエセ関西弁で熱い想いを残し(笑)、ステージを去った神聖かまってちゃん。相変わらず無軌道、何をしでかすか分からないことに筋を通したこのバンドは、『RUSH BALL 2014』最大の違和感であり、最高の刺激だったと言えるだろう。

  • 01. ロックンロールは鳴り止まないっ
  • 02. コンクリートの向こう側へ
  • 03. ロボットノ夜
  • 04. ゆーれいみマン
  • 05. 自分らしく



the telephones

 「初っ端から猿のように踊ろうぜー!」と石毛輝(ボーカル/ギター)が叫び、観客エリアは砂埃で見えなくなるほどの興奮状態に陥る。最初から最高潮な中、「Monkey Discooooooo」と「HABANERO」と立て続けにぶちかまされる。続く「Hyper Jump」では、ジャンプを審査するという謎の黒スーツ姿の男性と女性が現れて、観客エリアを審査観察するという愉快な演出も! 主催者のGREENSを意識してか(!?)緑のラメTシャツを着たノブこと岡本伸明(シンセサイザー/カウベル)もステージ狭しと踊り狂う。石毛の自己申告によると3年連続5回目の出場という常連組だが、「毎年、最高のライブを更新しようと思います!」という常に努力を怠らない意識の高さには感心させられる。

 もはや貫禄すら漂う中、「D.A.N.C.E to the telephones!!」ではフロントの3人が手文字で「DANCE」を形作る。そして、ステージ中央のお立ち台に上ったノブによるダンス教室も催され、狂騒の中、「Don't Stop The Move ,Keep On Dancing!!」へと...。そのタイトル通り、動くことを止めず踊り続ける...、感動すら覚える素晴らしい光景。曲終わり、石毛からドラムの機材が壊れていた事が何事もなかったかのように告げられる。リアルに「Don't Stop The Move ,Keep On Dancing!!」を実践していたのだ...。痺れてしまった...。

 ラストは初期からの代表曲「Love&DISCO」。天高くピースサインをかざす石毛、その甲高い声は空に吸い込まれていく。最高に気持ちよい状況を作り上げ、「We are DISCO!」とコール&レスポンスを! 「フェスも最高だけど、ライブハウスはもっと最高です。この続きはライブハウスで楽しみましょう!」という最後の石毛の言葉。去年も聴いた言葉だが、彼らの変わらない信念を音楽でも言葉でも感じさせてくれた。とにもかくにも最高の時間であった事に間違いはない。

  • 01. Monkey Discooooooo
  • 02. HABANERO
  • 03. Hyper Jump
  • 04. Keep Your DISCO!!!
  • 05. D.A.N.C.E to the telephones!!!
  • 06. Don't Stop The Move, Keep On Dancing!!!
  • 07. Love&DISCO



Kidori Kidori [ATMC]

 日差しが照りつける中、中盤に差し掛かったATMCに登場したのは「RUSH BALL」3年連続の出場となるKidori Kidori。サポート・ベースにandymoriから藤原を迎えた3人編成で挑む。

 暖かいクラップで迎えてくれた地元大阪の観客に向かって、先ずは『Say Hello!(I'm not a slave)』をぶつけた。英語詞の突き刺さるソリッドな楽曲が多い中で、今度は日本語ロックの『テキーラと熱帯夜』が飛び出す。新曲にも関わらずどこか懐かしく、馴染みやすいメロディと歌詞に『テキーラ! テキーラ!』と観客も一緒になって歌う。MCではマッシュ(Vo/Gt)が、3年連続出場できたことへ、迎えてくれた観客への喜びと感謝を伝えた。すると一転して、「ところでみんな、原発って知ってる?」と端的に投げかけ、繰り出されたのは『NUKE?』。ひとりの若者として等身大に綴られた歌詞に、心揺さぶらずにはいられない。続けざまに定番曲『Watch Out!!!』、『Mass Murder』と勢いはどんどん加速してゆく。『おかげさまで、超楽しいです!』と喜びも表すも、『特に3年目やから嬉しいってわけでなくて...。いろいろあった訳なんですよ』と、素直な心境を話すマッシュ。オリジナルメンバーの脱退、住み慣れた関西を離れ東京に居を移したことなど、これまでと環境が変わった苦難の中でも、音楽を続けていく決意を語った。そして、『一緒について来てください! って曲をやります!!』と、今月リリースされたばかりの『El Blanco 2』から『Come Together』を披露。クールでいて温もりも感じる楽曲で更なる盛り上がりをみせ、新しいKidori Kidoriのガッツがビシビシ伝わる、パワフルなステージは幕を閉じた。

  • 01. Say Hello!(I'm not a slave)
  • 02. テキーラと熱帯夜
  • 03. NUKE?
  • 04. Watch Out!!!
  • 05. Mass Murder
  • 06. Come Together



the band apart

涼やかな風と、頭のてっぺんから降り注ぐ豊かな陽光。野外という場をこんなにも味方につけられるバンドが他にいるだろうか? the band apartの面々が今年も泉大津の舞台に舞い戻って来てくれた。

初っ端『誰も知らないカーニバル』から夏感たっぷりの爽快さを描いていく彼ら。荒井(vo&g)の伸びやかなボーカルと、万華鏡の如く移り変わるギターリフ、腹の底から揺り動かされるようなリズム隊。それらに身を任せる心地よさたるや、至福の一言だ。テンションを一段階高みへ引き上げていくような鉄板の1曲『coral reef』、緩急に満ちた『I love you wasted junks & Greens』を経て、たくさんのラブコールを受けた原(b)がMCを担う。「早く夏が終わってくれって思っています。僕はネットを閲覧するために生まれてきたんだろうな。今は浜へ打ち上げられた魚の気持ち」とローテンションで語ったかと思いきや、MCとは一転、満面の笑顔をたたえて『夜の向こうへ』を展開。さらには『beautiful vanity』『Eric.W』と、怒濤のライブ・アンセムの嵐に、会場からは地響きのような歓声が! 個々の音がはっきり伝わりつつも、邪魔せず隠さず。互いを引き立て合う極上のアンサンブルに只々圧倒されるばかりだ。そんな中、最後に口を開いたのは荒井。

「この中で僕らを初めて観る人もいっぱいいると思うけど、僕らの名前を知っている人が少しでもいるのは、『RUSH BALL』のおかげです」と、長年出演して来た彼らだからこその、熱い言葉にオーディエンスも温かな拍手で応えていく。ラストを飾ったのは彼らの盟友ともいえるGREENSスタッフの要望で、『K.and his bike』を。最後まで途切れない高い集中力と、熱のこもったステージングでドラマティックなひとときをもたらしてくれた。

  • 01. 誰も知らないカーニバル
  • 02. coral reef
  • 03. I love you wasted junks & Greens
  • 04. 夜の向こうへ
  • 05. beautiful vanity
  • 06. Eric.W
  • 07. K. and his bike



tricot [ATMC]

リハーサルから「本気で楽しんでいきましょう!」と飛ばす中嶋イッキュウ(Vo&Gt)。リハ終了後、一度メンバー全員引っ込み、登場SEと共に祭と書かれたうちわを持ったキダ モティフォ(Gt)がひとり現れる。イントロダクションとも言える「pool side」でギターソロを弾き、その間にメンバーが登場。ドラムのカウントから雪崩れ込むかのように、「POOL」へと突入する。上空を飛行機が飛ぶ中、渋いナンバーが鳴り響く。

 「泉大津、初めてやってきました! 暑いぞー!!」とキダが巻き舌で叫ぶ。地元関西のバンドだけあって、観客も完全に迎え入れの体勢で臨んでいる事が伝わってくる。その関係性がわかるかのように、今月発表されたニューシングル「Break」ではメロディーを観客が一緒に口ずさむ。渋くてクールな雰囲気が続いていただけに、余計に染みるナンバーであった。

 「スーパーサマー」では、その「スーパーサマー」という囁きに近いフロント3人の歌声が心地よい。「あやまちだらけのスーパーサマー」という歌詞がコール&レスポンスされる中、キダはスピーカーの上に乗って観客を煽り続ける。メロディアスな前曲からのポップな流れで、観客の心を完全に掴んでいる事が、端から観ていても伝わる。ラストの「99.974℃」では、キダとヒロミ・ヒロヒロ(Ba)が観客エリアへ柵越しに身を乗り出す。ヒロミの「かかってこいやー!」という挑発に、観客も一気にヒートアップ! 最後はイッキュウも観客エリアへ柵越しに身を乗り出し、若手ながら圧巻と感じさせるステージを魅せてくれた。

  • 01. pool side
  • 02. POOL
  • 03. おもてなし
  • 04. Break
  • 05. スーパーサマー
  • 06. 99.974℃



Czecho No Republic

お天道様がてっぺんで豪快な笑い声を上げているかのような、これでもかというくらいの熱射が差し込む昼下がり。4番手に登場したCzecho No Republicは、1曲目「ネバーランド」でステージの幕を開けると、オモチャの宝箱をひっくり返したようなハッピーで心躍るサウンドでオーディエンスを次々と魅了していった。鳴り響くハンズクラップ、煌めく虹色の照明、突き抜ける青空、すべての音や環境を味方にし、そこに5人それぞれの音を重ね合わせていく。続く「Call Her」「No Way」と、ファンタジーでキュート、時にソリッドな表情を見せる極上のサウンドはまるで絵本のページをめくるように心ときめかせてくれる。武井優心(Vo&B)の少年性を残す歌声にタカハシマイ(Cho&Vo&Per)の透き通るようなキュートな歌声、2人のハーモニーが楽曲をより彩り豊かにしていく。MCでは5人体制での初のフェスが2012年のRUSH BALLでのATMCだったこと、昨年はオープニングアクトでのメインステージ、そして今年念願のメインステージに立てたこと、ステップアップするバンドを見続けてくれたオーディエンスに感謝の気持ちを伝える。ステージも中盤、「Amazing Parade」や「Festival」とフェスの雰囲気にぴったりとハマる楽曲陣が披露され、5人の紡ぐ音を全身に浴びようと手を高く上げ、満面の笑顔で応える観客たち。最高の表情を見せるたび、バンドからは最高の音が返ってくる♪ ステージもラスト、「巨大な夏の思い出にしたい!」と「ダイナソー」でオーディエンスとより一体となって、この日一番の大きな歌声でシンガロングし、ステージは終了。全7曲はあっという間で、もっと演って!とステージに叫ぶファンの声に大きく共感してしまうくらいの、最高のステージを見せてくれた。

  • 01. ネバーランド
  • 02. No Way
  • 03. Amazing Parade
  • 04. Festival
  • 05. MUSIC
  • 06. ダイナソー



SHISHAMO [ATMC]

「シ、SHISHAMOといいます!今日はよろしくお願いします!」とフレッシュな挨拶で登場した3ピースガールズバンドSHISHAMO。一曲目から彼女たちの代表曲である「僕に彼女ができたんだ」のイントロのスリリング&クールなギターリフにハッとさせられる。ATMCの後ろの方までギッシリ集まったお客さんの熱気に少し緊張ぎみ(!?)の3人だったが、ハンドクラップで一生懸命応援するかのようなオーディエンスのあたたかな空気感に後押しされて2曲目の「サブギターの歌」からは笑顔が溢れた。サビのメロディにはいる瞬間の高揚感や、キュートであどけない中にある毒っけや憂いなど一曲の中で様々な表情をみせる宮崎朝子(vo&g)のヴォーカルは、多くの人をトリコに。「RUSH BALL☆Rには、2回出させていただいたんですが、今回は初めての泉大津でうれしいです!」と宮崎。緩急のある曲展開が印象的な「バンドマン」では、攻めぎあうタイトなリズムでグルーヴが加速する。そして、後半は、夏にぴったりの曲が続き、ライブでおなじみの曲「タオル」では、「一緒にまわしてくれますかー?」と松本彩(b)。"ぐるぐるぐるぐる"という歌詞に合わせて揺れるカラフルなタオルが頭上を彩る。「持ってない人は物販コーナーまで」という歌詞に影響されて思わず買いに行かないと損な気分に!?(笑)。瑞々しい衝動に溢れた彼女たちの力強いロックと共にちょっぴり夏の終わりのせつなさを感じたステージだった。

  • 01. 僕に彼女ができたんだ
  • 02. サブギターの歌
  • 03. バンドマン
  • 04. タオル
  • 05. 君と夏フェス



QUATTRO

ムーディーなSEを背にふらりと現れ、バンジョー片手にステージに腰掛ける潮田(g&vo)。後を追うメンバーも短パンにジーンズにとリラックスした佇まい。大舞台のプレッシャーも何のその、中央にギュッと固まったセットからQUATTROが生み出したグッドヴァイブな空気と、その歌声にリンクするようにそよぐ海風...。そんな心地いい幕開けを飾った『Question #7』から一転、岩本(vo&g)がギターを置いてハンドマイクで挑んだ『BIGBOY』では、その情熱を露にした激情のパフォーマンス! そのまま軽快なベースラインが誘った『ほどけた靴紐』では、潮田と岩本の美しいハーモニーが広大な会場に染み渡っていく。

「こんにちは、QUATTROです。いつも通りライブをやろうと思いまして、いつも通りMCを用意しておりません(笑)。個人的なことなんですけど、1つだけ言いたいことがありまして。僕と潮田は(東京の)府中に住んでいるんですけど、前に出たTOTALFATも、グッドモーニングアメリカも、同じ出身の、同じ歳で。金廣(グッドモーニングアメリカ・vo&g)は中学の2人しかいない剣道部で一緒で(笑)、Jose(TOTALFAT・vo&g)とはちょくちょく遊んだり。この3組で同じステージに立てて、本当に嬉しいです!」(岩本)

 そう、前述の3バンドは同郷の同級生。その誰もが望ましい結果をすぐに手にしたバンドではない。紆余曲折を経て、自らの力でたどり着いた大阪の大舞台で、ステージを共にする。どのバンドもMCでそのことに触れていたのも、後々『RUSH BALL 2014』のハイライトとなるであろう光景だった。

 そんな想いを告げての後半戦は、洗練された変則ビートとエフェクトボイスがクセになる『Loyal Isolation』、ギターのディレイが機能したデイドリーミングな人力ダンスナンバー『Last Dance』で、泉大津フェニックスはダンスフロアに変貌。「まだまだ飛べる!?」(b・濱田)と続いた『Magic J』でもその手を緩めずオーディエンスの心と身体を揺らし、「また一緒に遊びましょう」(岩本)と最後に披露した『Flamingo』では、ハッピーな空気に満ちたエンディングを演出。ヘッドライナー級のアクト揃いの『RUSH BALL 2014』においては大抜擢と言えるQUATTROのステージだったが、見事そのパフォーマンスでオーディエンスを納得させると同時に、『RUSH BALL』のアティチュードが示されたブッキングに、きっちりと応えたライブだったと言えるだろう。

  • 01. intro
  • 02. Question #7
  • 03. BIGBOY
  • 04. ほどけた靴紐
  • 05. Loyal Isolation
  • 06. Last Dance
  • 07. Magic J
  • 08. Flamingo



go!go!vanillas [ATMC]

リハからギア全開で飛ばすや、一気にATMCの前は黒山の人だかりに! 各々のルーツへの敬愛を感じさせつつも、フレッシュな感性で懐かしくも新しいサウンドを展開する4ピース・バンド、go!go!vanillasのお出ましだ。夏真っ盛りのいま、革ジャン姿でキメたドラマー・ジェットセイヤをはじめ、その存在からして芯の通った様を見せつけてくれる。まずは「最高の景色を作っていきましょう!」(牧達弥/vo&g)と始めた1曲目『オリエント』から、何とも幸福感に満ちた空間が出現! 宮川怜也(g)とのツイン・ギターが紡ぐ瑞々しいメロに、牧のカラッとしつつも柔らかな歌声がじわじわ興奮度を高めてくれる。続いて緊急事態="emergency"をタイトルに冠した『エマ』では、長谷川プリティ敬祐(b)のカウントに合わせて全員ジャンプ! キュートなルックスとは裏腹に実に男くさく盛り上げていく長谷川。会場も一体となって応えていく様はこれぞライブの醍醐味だ。さらには11月リリースのメジャー1stアルバム『Magic Number』から新曲を経て『ホラーショー』へ。長谷川からの極めて丁寧な説明&練習をもっての"高速コール&クイックレスポンス"と名付けられたハイスピードな掛け合いなど、彼らがオーディエンスとの一体感を何よりも大切にしていることが伝わってくる。ラスト『アクロス ザ ユニバーシティ』まで、軽やかかつ踊らずにはいられない熱量あるパフォーマンスで魅了し続けた彼ら。音作りの巧みさはもちろん、客席との見事なキャッチボールに、ライブバンドとしての力量が存分に垣間見えたステージングとなった。

  • 01. オリエント
  • 02. エマ
  • 03. 新曲
  • 04. ホラーショー
  • 05. アクロスザユニバーシティ



TOTALFAT

 「RUSH BALL上がっていこー! いつもよりパーティーモード多めでいいですかー!?」とのっけから煽るJose(vo&g)。手拍子が自然に起こり、まずは今年7月に発表されたニューシングル『夏のトカゲ』が披露される。音が鳴った瞬間、あまりにもキッズたちの踊りが激しいため、砂埃が舞う。それでも、笑顔で踊り続けるキッズたち。最高のスタートが切られた。途中、ドラムが祭囃子のリズムを取り、それに合わせてキッズたちはタオルを回す。

 続く『Room45』が畳み掛けられ、『Summer Frequence』へ。曲前のJoseのMCでも触れられたように、夏の終わりながら夏がまた新たに始まる...そんな勢いを感じさせてくれるサマーソング。サビの"Summer Frequence"というフレーズの後には、観客エリアから色とりどりのタオルが空へ向かって投げられる。Shun(vo&b)とJoseのツインボーカルも圧倒的な存在感も、観ていて誠に心地よい。とにかく彼らの楽曲はキャッチーでノリが良いので、夏フェスと相性が抜群に合うことが伝わってくる。

 「RUSH BALL!」、「TOTALFAT!」、「大阪最高!」といったコール&レスポンスが繰り返された後、イントロが響きだす...、それだけでキッズたちは次の楽曲がわかり、爆発寸前に! 予想通り、『PARTY PARTY』が歌い出され、全員が口ずさみ、より気持ちが高まる。ラストナンバー『Place to Try』の前にJoseがグッドモーニングアメリカ、QUATTRO、[Alexandros]といった今回一緒にメインステージへ上がる仲間の名前を出し、「10年以上前から地元のライブハウスでお客さんいない中、対バンしていた。いつも打ち上げで"フェスのメインステージへ上がろう!"なんていう話を酒のつまみにしていたんだよ!」とシーンや世代の結束力を語り出す。どれほどの想いを持って戦ってきたかと、だからこその感謝がまっすぐに伝わってくる。"君はひとりじゃない"という歌詞が、会場のあらゆる場所から聴こえてくる光景は本当に美しかった。

  • 01. 夏のトカゲ
  • 02. Room45
  • 03. Summer Frequence
  • 04. World of Glory
  • 05. PARTY PARTY
  • 06. Place to Try



ドラマチックアラスカ [ATMC]

 日差しがなおもジリジリと刺し続ける。グッドモーニングアメリカの熱気を引き継ぐべく、ATMC2番手を飾ったのは神戸発のドラマチックアラスカ! 念願のRUSH BALL初登場となる彼らは、本イベントへ出演できたことへの感謝の思いを音に込め、1曲目「東京ワンダー」からバンドのすべてを見せる、熱いステージを魅せてくれた。疾走感ある楽曲にヒジカタナオト(Vo&G) のハイトーンボイスがさらりと乗っかり、するすると身体に染みていく。ステージ初めは緊張した雰囲気を見せた彼らも、オーディエンスが嬉々としてリズムに身体を揺らし、高々と手を挙げてノりまくる姿を目の前にし、徐々にエンジンを加速させていく。3曲目「アレシボ・メッセージ」では、トバナオヤ(G)の繊細なメロディーとニシバタアツシ(D)のど真ん中を揺らすリズムが相まって、楽曲をより強く強靭な姿に変えていく。MCでは、昨年のRUSH BALLに1人のオーディエンスとして参加し、ステージを観るたびに悔しい思いをしていたこと。そして、今年ATMCのステージに立てたことで、このステージを始まりに来年はメインステージを目指していきたいと声を高らかにオーディエンスに思いを告げると、テンション高いダンスナンバー「リダイヤル」で一気にエンジンがMAXへ!トバのソリッドなギターのメロがフィールドを駆け走り、オーディエンスをまくしたてていく。そして、これまでの熱いテンションとは一転したラスト「星になる」。透き通るような清涼感ある楽曲が真っ昼間の暑い会場に爽やかな空気を運び、あっという間にステージが終了。全5曲が短い時間ながらも、バンドの表情、楽曲のキャラの豊富に驚かされてしまった。9月からは3度目となる全国ツアーが始まる彼ら。この日のステージで得たパワーがどんな変化を見せるのか、期待が高まる。

  • 01. 東京ワンダー
  • 02. エキセントリックアルカホリック
  • 03. アレシボ・メッセージ
  • 04. リダイヤル
  • 05. 星になる



グッドモーニングアメリカ

 オープニングを飾ったTHE ORAL CIGARETTSのブチ上げステージを受けて今年の『RUSH BALL 2014』の幕開けを飾るのは、昨年のATMCからステップアップを遂げ、初の大舞台を踏んだグッドモーニングアメリカ! すてに熱気充満の空気の中、「『RUSH BALL 2014』にようこそ、続いてはグッドモーニングアメリカです」と、たなしん(b)自ら務める影アナからスタートした(笑)この日のライブ。早速、ももいろクローバーZの『ワニとシャンプー』のSEに乗せ、コスプレもバッチリ決めたたなしんがステージに登場! ステージを上に下にと駆け巡り盛り上げ、「それでは、グッドモーニングアメリカ始めます!」と、ももクロコスのままバキバキのベースラインを弾くたなしん(笑)。ステージ前を埋め尽くすオーディエンスが、しょっぱなの『イチ、ニッ、サンでジャンプ』のタイトルさながら指先で数字をなぞりジャンプ! そして、今日の晴天をブチ抜くビートから突入したキラーな『空ばかり見ていた』では、泉大津フェニックスに咆哮がこだまする...。

 MCを挟んで、昨年の初出場の際に緊張のあまりやり忘れたリベンジとして(笑)、「今日は初めて観る人もたくさんいらっしゃると思いますので、会場を1つにするために"ファイヤー"をやらせてもらっていいですか?」という誘いのもと、たなしんの「3、2、1、ファイヤー!!」のコールと共に『キャッチアンドリリース』になだれ込む辺りは、ライブ巧者の彼らならでは。これには、オーディエンスのステップで、砂埃の壁が出来る程の盛り上がりを見せる。続く『拝啓、ツラツストラ』といい、ライブシーンを生き抜いてきた4人が徹底的にチューンナップしたアンセムが、オーディエンスをロックオンして離さない。

 思えば2年前、彼らは初めて『RUSH BALL』に訪れ、盟友TOTALFATのステージを袖で見ていた。ライブ後に「僕らの世代でフェスを盛り上げていこう!」と固く誓うものの、自分たちが出演出来なかった悔しさも同時にあった。「目の前のみんなのおかげで、今年このステージに立てました! 本当にありがとう!!」と語った渡邊(g)、そして「QUATTRO、TOTALFAT、同級生で追いかけてきた夢の1つが、今日ここで叶ってる」と大舞台での共演を喜んだ金廣(vo&g)。『輝く方へ』『未来へのスパイラル』で、見渡す限りオーディエンスという絶景を見て...3年前に出演すら出来なかったバンドが、この光景を創り出し、そしてそれを彼らもステージ上からそれを見ている。『RUSH BALL』を通して生まれたドラマを、3年越しで自ら体現してみせたグッドモーニングアメリカのライブ。そんなシーンに、胸を打たれないわけがないだろう。

  • 01. イチ、ニッ、サンでジャンプ
  • 02. 空ばかり見ていた
  • 03. キャッチアンドリリース
  • 04. 拝啓、ツラツストラ
  • 05. 輝く方へ
  • 06. 未来へのスパイラル



THREE LIGHTS DOWN KINGS [ATMC]

「ラッシュボーーール!声だせよーー!」とATMCのオープニングアクトに勢いよく登場したのは、今最も踊らせてくれるラウドロックシーンのニューカマー、THREE LIGHTS DOWN KINGS、通称サンエル。バンド自身もラッシュボールは憧れのフェスの一つと語るだけあり、気合は十分!Glielmo Ko-ichi (Vo)「踊ろうぜ!!」の合図と共に7月2日にリリースされたミニアルバム『ALL or NOTHING』から「REASON」がスタート。タフでへヴィでありながら、テンポのよいAメロと爽やかで疾走感のあるサビは、彼ららしさを凝縮した最初の挨拶にふさわしいナンバーだ。

「俺たち最後の夏フェス、この曲を青空の下でおくります!一緒に歌ってくれー!」ライヴ映えのする歌モノ「ONE」 では、日本語詞も多く、晴れ渡った青空に大合唱とハンドクラップが響く。ラストの「BRAINWASH」のアッパーなイントロと共に前方に押し寄せるオーディエンス。砂埃が舞う熱狂の中、u-ya (Scream/Gt/Prog)のスクリームも怒涛のように繰り出される。「これが俺たちのライブだー!!」とGlielmo Ko-ichiの言葉が表すように、快晴の空の下、無限の可能性を秘めた彼らの音楽を確実にアピールした。

  • 01. REASON
  • 02. Everybody!! Up to You
  • 03. MONSTER DiSCO
  • 04. ONE
  • 05. BRAINWASH



THE ORAL CIGARETTES [OPENING ACT]

 昨年は大雨に見舞われたものの、今年は天候に恵まれた『RUSH BALL 2014』。  『せっかくなら一発目から、この「RUSH BALL」楽しんでいって下さい! 全員でかかってこい! 「RUSH BALL」でベストアクト狙いに行きます!』と、オープニングアクトを飾る奈良出身のTHE ORAL CIGARETTESが勢いよく登場。朝早くから大勢の観客で賑わう! そのまま『mist...』、『N.I.R.A』、『出会い街』を畳み掛け、初めての人がほとんどの中、瞬く間に会場は一体感で熱を帯びる。

 MCでは山中(Vo/Gt)が『すげぇ! やっとここに立てたってさー!』と、昨年のATMCで「RUSH BALL」デビューを果たし、今年はOAとしてこのステージに立てている喜びと感謝を興奮のままに伝える。その上で、『俺らはここで、ベストアクト狙いに行くから! OAとか関係ねぇから!! ここに立った以上は、全員に観てほしい。THE ORAL CIGARETTESを知ってほしい!!』と、このステージに賭けた覚悟を叫び、キラーチューン『Mr.ファントム』、『大魔王参上』で更に勢いは増す。ラストは先日、リリースしたばかりのメジャーデビュー•シングル『起死回生STORY』。情熱的で艶のある山中の歌声が観客を最高潮に誘い、躍動感溢れるリズムでグイグイ引き込んでいった。関西発の若手として快進撃を続けるその実力と存在感を見せつけた、アグレッシブな熱いステージで、今年も「RUSH BALL」がスタートです!!

  • 01. mist...
  • 02. N.I.R.A
  • 03. 出会い街
  • 04. Mr.ファントム
  • 05. 大魔王参上
  • 06. 起死回生STORY



RUSH BALL 2014 スタート!!

RUSH BALL 2014、開場しました!



[RUSH BALL 2014 Live Report]
text by
奥昌史
鈴木淳史
黒田奈保子
岡田あさみ
後藤愛
大西健斗

photo by
田浦ボン
河上良
Yukihide"JON..."Takimoto



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