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RUSHBALL2012RUSHBALL R
グッドモーニングアメリカ
『RUSH BALL』のプレイベントとして、すっかりおなじみとなった『RUSH BALL☆R』。旬で気鋭のアーティストがズラリ出演するとあって、会場の大阪城音楽堂は熱狂的なロックファンでぎっしり。満員御礼ソールドアウトの2500人を前に、この日のトップバッターで登場したのはグッドモーニングアメリカ。

愛すべきキャラの持ち主である短パン姿のたなしん(b)が、タイガースのユニフォームをまとい、なんと照明塔の上から(!)『六甲おろし』を歌って登場。抜群のサービス精神で、会場は一気に盛り上がる。リリースしたばかりの3rdアルバム『輝く方へ』のタイトルチューンを始め、彼らの十八番とも言うべき疾走感に満ちたアッパーチューンの連発に、コブシをあげてノリまくるオーディエンス。

「うまく行かないときもあったけど、いつも見に来てくれるみんながいて、それが僕らの力となっている。今日このステージに立ててホントにうれしい!!」(g・渡邊)と素直に語った感謝のメッセージも好感度高し。何より、楽曲センス、演奏力の巧みさで、見事に会場を温めてくれたステージだった。
- Set List -
M1. 空ばかり見ていた
M2. 光となって
M3. 言葉にならない
M4. 輝く方へ
M5. 花
M6. ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ

グッドモーニングアメリカ

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WHITE ASH
フロントマンが某有名アニメ主人公そっくりの風貌と、一見草食系優等生バンド風。しかし!ひとたび演奏が始まれば、圧巻のステージでオーディエンスの心をわし掴みにしたのがWHITE ASHだ。

侮ると痛い目に遭うスリリングでタイトなロックアプローチ。どこかロックの“色気”をも感じさせるサウンド構成と演奏で、グイグイ会場を巻き込んでいく。「野外で昼間のライブは初めて。似合わないでしょ?(笑)」(vo&g・のび太)と謙遜するも、とんでもない!

「皆さんの力はそんなもんじゃないでしょ~!」と煽りつつ、メンバー4人の緊張感溢れるセッションを客席にぶつける姿は実に堂々としたものだ。ハネるビートでかましたダンサブルな『And Gypsy』まで全7曲。バンドの潜在能力の高さを存分に示してくれた。
- Set List -
M1. Stranger
M2. Thunderous
M3. Paranoia
M4. Kiddie
M5. Scar(t)
M6. Jails
M7. And Gypsy

WHITE ASH

WHITE ASH

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さめざめ
6日前に東京で初の野外ライブに出演。そして、今回も大阪ではもちろん初めての野外体験というのが、笛田さおり(vo)によるソロユニット・さめざめ。

笛田が作り出す、ホンネ中のホンネを散りばめた歌詞、ヒステリック・ボイスとも例えられるようなハイトーンでシャウトする歌声とドラマティックなロックサウンドは、この日においても独特の存在感。恋愛に抱く心情そのままに、もどかしくも地団駄を踏むようなパフォーマンスが印象的だった1曲目の『コンドームをつけないこの勇気を愛してよ』から、全編にわたり個性的な世界観を披露。

SEXなど赤裸々なモチーフを題材にしているとは言え、真摯に人生に向き合いたい想いを込めた『愛とか夢とか恋とかSEXとか』に代表されるように、ネガティブな中にも光を見出そうとするメッセージは、特に女性にはリアルに響いたことだろう。
- Set List -
M1. コンドームをつけないこの勇気を愛してよ
M2. ぐるぐる禁断ラブ
M3. ズボンのチャック
M4. スカートめくり
M5. 愛とか夢とか恋とかSEXとか

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Czecho No Republic
なんと1曲目の『RUN RUN TIKI BANG BANG』でドラムのスネアが文字通り“BANG”=破れるほどの(笑)、渾身のステージを見せてくれたのがCzecho No Republicだ。

ポップ性豊かなロックサウンドが持ち味の彼らは、開放的な野外ライブということもあり、シンセを多用しながらも攻撃的なアプローチ、疾走感のあるロッキンビートを散りばめた楽曲を次々と披露していく。

この日の大阪は全般的に曇り空だったが、彼らの演奏中は雲の切れ間から陽が射すシーンもあり、合わせて爽快な空気を漂わせてくれたのも印象的だった。最新アルバムのタイトルチューン『ダイナソー』もダイナミックなサウンドでオーディエンスを惹き付け、ハネたリズムが際立つ『レインボー』まで、ほぼノンストップで6曲を披露。その可能性を十二分に感じさせるハッピーなステージには、オーディエンスも大満足!
- Set List -
M1. RUN RUN TIKI BANG BANG
M2. Call Her
M3. Don't Cry Forest Boy
M4. DANCE
M5. ダイナソー
M6. レインボー

Czecho No Republic

Czecho No Republic

Czecho No Republic

Czecho No Republic

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TOTALFAT
何やら空の雲行きが怪しく感じられてきたとき(嵐の前の雰囲気!?)、コブシを掲げて登場したメンバーと、歓声と総立ちで迎えるオーディエンス。体感温度をさらに上げるステージを繰り広げたのが、TOTALFATだった。

度重なるライブで培われてきたのが分かる、圧倒的かつ重厚なビートに会場はしょっぱなから大興奮!客席後方のフリーエリアはこの日一番のサークルモッシュで砂煙が舞い、天然のスモークが発生するほど(笑)。

「(雷の音が鳴り)雲行きが怪しい!? それもロック!(笑) ゴリっとした音が好きな奴が会場には潜んでいるので、初めての人もそいつらに付いて行ってね」(b・Shun)とのMCには会場も沸かずにはいられない。その名の通りゴキゲンなパーティチューンの『PARTY PARTY』をはじめ、ライブが進むにつれ増していくバンドのエナジーはさすが。

「どんな環境でも笑顔になって楽しめるのが音楽の良さ!」(vo&g・Jose)との言葉も納得のライブだった。
- Set List -
M1. Livin' for The Future
M2. Summer Frequence
M3. PARTY PARTY
M4. World of Glory
M5. Place to Try
M6. Overdrive

TOTALFAT

TOTALFAT

TOTALFAT

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ズボンズ
気鋭の顔ぶれに混じって、キャリア豊富なバンドの存在感を示したのはズボンズ。

いきなりバナナを客席に投げ込む(笑)パフォーマンスで和んでいた空気も、音出しを始めた公開リハから一変。開始早々アンプを叩き落として発生した機材トラブルも何のその、アドリブのフリースタイルラップをぶちかましそのまま突入したステージでは、重厚なロックグルーヴを軸に、エキサイティングでドラマティックなサウンドによるセッションプレイで、グイグイオーディエンスを引き込んでいく。

ドン・マツオ(vo&g)の狂気的とも言えるパフォーマンスもヒートアップする一方で、メンバーにちょっかいを出しながらステージを縦横無尽に動き回り、時にはダブルドラム演奏も披露。彼とメンバーが放つ緊張感溢れるグルーヴは見事で、アイコンタクトでここぞというブレイクはきっちりキメる。

途切れない集中力による一曲入魂のステージングはとにかくスリリングで、見応え充分だった。
- Set List -
M1. South Central Rock
M2. Tarkin`bout America
M3. Plasticity
M4. Come With Us
M5. Amazing Grace
M6. Mo` Funky

ズボンズ

ズボンズ

ズボンズ

ズボンズ

ズボンズ

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[Champagne]
この日大トリを飾ったのが、凄まじい勢いでロックシーンを駆け上がる[Champagne]。

リハではオアシスの『Don't Look Back In Anger 』で軽く肩ならし、喉鳴らしをした後、高揚感漂う圧巻のステージへと突入。バンドのスケールを感じさせるサウンドは、一瞬怪しくなりかけた雲の影を蹴散らすような、ハード&メロディアスなビートを炸裂。オーディエンスが掲げた片手をビートに合わせて左右に振り、2000人越えの壮観なウェーブを作り上げたシーンも。

4曲目の『Kids』では、庄村聡泰(ds)がセットリストを勘違いし、メンバーからいじられ倒したのもご愛嬌(笑)。とは言え、会場の張り詰めた空気を一瞬和ませ、新たな爆発力を生むきっかけとなっていたのは、今の彼らの勢いそのもの。

この日、TOTALFATと共に9月の『RUSH BALL 2012』出演をアナウンスされた[Champagne]。本編への期待も高まる、濃厚なステージだったのは言うまでもない。
- Set List -
M1. Kill Me If You Can
M2. Rocknrolla!
M3. city
M4. Kids
M5. Waitress, Waitress!

[Champagne]

[Champagne]

[Champagne]

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